前回に続いて、2/2放送のアメトーーク「読書芸人」で紹介された本のまとめです。
今回は番組中のエピソードで登場した本です。
瀬戸内寂聴「わが性と生」
オアシズ 光浦が紹介した「瀬戸内晴美と瀬戸内寂聴(同一人物)による下ネタ往復書簡」です。わりと有名な本だと思っていたのですが、絶版になってますね。
灰谷健次郎「兎の眼」(角川文庫)
エリートヤンキー 橘が、電車の中で「兎の眼」を読んでいる人を見つけて、(それが自分も好きな本だったので)思わず声をかけたら、ウサギのように逃げられたというエピソードを紹介。
東野幸治「泥の家族」 (幻冬舎よしもと文庫)
蛍原は書店で「東野幸治の『泥の家族』ありますか?」と尋ねると、書店員が東野圭吾と勘違いしていたので、「(東野圭吾ではなくて)東野幸治です」というと
「そんな人は存在しません」
と言われたそうです。
番組終盤、ピース 又吉が書店を実際に訪れて、本を買う様子を紹介。ブックファーストの新宿店と、神保町の古書店、小宮山書店をまわっています。
そこで買った本は
群像 2011年12月号
中村文則「王国」
古井由吉「蜩の声」
恩田陸 「きのうの世界 上」
恩田陸 「きのうの世界 下」
小池昌代「転生回遊女」
上林暁 「木の葉髪 句集」
ボードレール「悪の華 」(集英社文庫)
番組ではこの他にも芸人さんの本棚を紹介していました。
そして「読書あるある」のコーナー
1,(ギャルのように見えても)夏目漱石を読んでいる女の人は実は良い人だと思ってしまう(又吉)
2,純文学好きの女性とは別れ際にこじれそうなイメージ(若林)
3,好きな本を読んでいる人を見るとワクワクする(又吉)
4,(電車で)同じ本を読んでいる人がいると気まずい(橘)
5,人気のある本(を買ったり読んでいるところを見られるのは)はちょっと恥ずかしい(小沢)
6,食事中に読む本は小説がベスト(小沢)
7,(本を読みながらハンバーグを食べると)ハンバーグソースが本にとんじゃう(若林)
8,ポッチャリした男性店員は本に詳しい(光浦)
というわけで、純粋なお笑い番組として考えると今回は今ひとつでしたが、読書好きにはおもしろい回だったと思います。
今回登場したほとんどの芸人さんは趣味が日本の文芸作家で、しかも今なら読書好きには欠かせない存在のAmazonや、電子書籍にはまったく触れていないなど、いかにもあまり本を読まない人がイメージする、ステレオタイプな古いタイプの「読書好き」ばかりだったのが少し残念でした。
とはいえ、宣伝抜きで本をネタにここまで語るトーク番組は画期的でしたので、この調子で次があるなら、もうすこしジャンルをしぼった「本格ミステリ芸人」とか「ハードSF芸人」、「歴史小説芸人」なんかもやってほしいと思いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿