2012/10/31

中国スーパーリーグ 岡田監督と杭州緑城 一年目の挑戦の結末

アヒオ「今日は久しぶりに、以前少し紹介した元日本代表監督の岡田武史が監督を務める中国スーパーリーグの杭州緑城の続報だよ。

(過去記事)
岡田武史と杭州緑城


現在、中国スーパーリーグは29節を終えて、今週末の次節30節が最終節。Jリーグより一足早く終了するんだ」

ガチョオ「で、岡田監督の杭州緑城は結局、今何位やねん?


アヒオ「残念ながら、現在16チーム中、10位。

真ん中やや下の順位だね。去年が8位だったので、一応残留できたとはいえ、岡田監督の一年目の挑戦はそれほど芳しい成果はあげられなかったことになるね。

ちなみに今期の優勝チームはすでに決まっていて、去年に続いて二年連続で広州恒大。

これも以前ここでも紹介したことがある、リッピ監督が率いる中国の強豪で、今年のアジアチャンピオンズリーグでFC東京を破ったチームだよ。

(過去記事)
ACLとFC東京と広州恒大


ガチョオ「うーん。リッピさすがやな


アヒコ「岡田監督のチームは残念だったわね。で、その結果に対して中国のメディアやチーム、サポーターなんかの評価はどうなの?」

アヒオ「それじゃあ、10月28日の中国の銭江晩報の記事を紹介してみよう。訳はだいたいだけれど、そこは大目に見てね。


绿城保级每人都先谢冈田 老总:他是最敬业的教练

(杭州緑城残留。みんなまず岡田監督に感謝した。杭州緑城の代表「彼はとても仕事熱心な監督だ」)


本报讯 球队保级,每个人首先想感谢的都是冈田。
(本誌より チームは残留して、みんなまず岡田監督に感謝した)

冈田教练组一直以来的努力感动了球队里的每一个人。门将姜波说:“是冈田让我们变得内心更加强大。这个赛季输了不少球,但教练组从来没有让任何一名队员去背负压力。换了以前我们早就崩盘了,但今年,不管我们遇到了怎样的困难,大家的信心始终都在,这是我们能保级的最大原因。”

(岡田監督とスタッフのたゆまぬ努力にチームの皆が感動した。

キーパーの姜波は「岡田監督は我々を精神面で強くしてくれた。

今シーズンも少なからず試合には負けたが、監督やスタッフは、どの選手に対しても一度も
プレッシャーをかけたりはしなかった。

以前の我々はすぐに諦めたりしていたが、今年はどんな困難にぶつかっても、みんな最初から最後まで自信を持ってやれた。

これがわれわれが残留できた最大の原因だ)



沈强说:“冈田是我见过最敬业的教练,我们一起去长春客场,他在飞机上依然看比赛资料,最后看得睡着了,他真的是全身心放在球队上。“

(沈强(杭州緑城の代表)「岡田は私がこれまで見た中で一番仕事熱心な監督だ。

我々はいっしょにアウェイの長春戦へ行ったが、彼は飛行機の中でも試合の資料を見ていて、最後には見ながら寝てしまった。

彼は本当に全身全霊をもってチームを見ている)

石柯和冯刚今天就将奔赴国青,第一个赛季提前结束。总结自己的首个中超赛季,石柯坦言:“冈田教会了我们很多东西,让我们得到了长足进步。我们一定会更加努力,争取早日踢出冈田想要的那种控制型足球。”

石柯と冯刚は今日U-20中国代表に合流するため、リーグ終了前にチームを離れるが、自分たちの今シーズンのスーパーリーグを総括して

石柯は率直に言う「岡田監督は我々にたくさんのことを教えてくれて、我々は長足の進歩を遂げることができた。

我々は必ずもっと努力して、一日も早く岡田監督の考えるようなパスサッカー(スペイン代表のようなスタイルのことを「控制型足球」と言うらしい)を実現させたい」

本文来源:浙江在线-钱江晚报
(文献 浙江オンライン 銭江晩報)


アヒコ「あら?べた褒めじゃないの。よかったわ。岡田監督、すごく評価されているみたいで」

ガチョオ「これがほんまやったらすばらしいんやけど、なんか褒めすぎてて、いかにも建前で書いているくさいな

アヒオ「いやいやいや。この記事の下の方にユーザーのコメント欄があるんだけれど、概ね記事に好意的で、けっして荒れていないんだ。いくつか抜粋して紹介してみるね。


对日本的军国主义那是非常的憎恨!但对于日本人的那种敬业、务实的态度还是相当的佩服。
(日本の軍国主義は憎むべきだ!だが、日本人のこのような仕事に対する勤勉さ、姿勢には敬服するよ)

冈田确实不错
(岡田はたしかに良い)

中日人民大团结
(中国と日本の人民の団結)


ガチョオ「おお!ほんまや!時期が時期だけに、この評価はたいしたもんやな

アヒコ「本当ね。せっかくだから岡田監督にはもう少し中国でかんばってもらって、日本人監督として初めて外国で成功して欲しいわね」

アヒオ「残留したとはいえ、成績が成績なんで、岡田監督が来シーズンも続投するのかどうかはまだ微妙かもしれないけれど、少なくともチームや杭州緑城のファンの人達に一定の評価は得られたという意味で、岡田監督の挑戦はまずまず成功したといってもいいんじゃないかな

中国スーパーリーグの最終戦は11/3の土曜日。杭州緑城は最終戦も勝って有終の美を飾って欲しいね。

それじゃあ今日はこのへんで。」

三羽「それじゃあみんな、またね〜!」

2012/10/29

Jリーグ 第30節 大宮の季節がやってきた!


さいたまスタジアム2002 
試合開始一時間前のバックスタンド
アヒオ「今日はJリーグ第30節のレビューだよ」

アヒコ「アヒオ君は先週末、さいたまスタジアム2002まで行ってきたのよね?」


アヒオ「うん。そうなんだ。セレッソ大阪VS浦和レッズの一戦を観にね。

やっぱり贔屓チームはできるだけスタジアムで見たいからね。

柿谷曜一朗や扇原貴宏、山口蛍あたり、いつドイツへいっちゃっても不思議じゃないから、今のうちに見ておかないとね。それに元セレソンのシンプリシオのプレーも一度この目で見てみたかったんだ。

さいたまスタジアム2002は、日本最大のサッカー専用スタジアムで、先週の土曜日の試合でも32,000人近い人が入っていたから、とても雰囲気がよかったよ」

ガチョオ「ガンバは、また先制したのに勝ちきれへんかった・・・。嗚呼

アヒコ「あら?ガンバは負けちゃったの?引き分け?」

アヒオ「それじゃあ今日は全試合、一気に見ていこう。前のチームがホーム、後ろのチームがアウェイだよ。


浦和レッズ VS セレッソ大阪
0-0

浦和は終始おしていたけれど、最後のところで決めきれず。セレッソはケンペスの後をついで1トップとして先発している杉本健勇がまだフィットしきれていないのもあってか、攻撃が今ひとつうまくいかなかったな。

せっかく観にいったのにスコアレスドローは残念だったけれど、セレッソはアウェイで勝点を拾えて結果オーライといったところだね。

セレッソはこれで勝点40。残留にまた一歩近づいたね」

ガチョオ「セレッソにとってこの勝点1はかなりでかいな


アヒオ「続いて、今節のハイライト。


柏レイソル VS 大宮アルディージャ
1-4

この季節の大宮はマンUやバルセロナとやっても勝つんじゃないかと言われているほど、例年強いんだけれど、今節も昨季チャンピオンチームにたいして圧勝。さすがの残留力だね。

この試合、ハットトリックと1アシストと獅子奮迅の活躍をした大宮のズラタンは、スロベニア代表として母国に招集されていたんだけれど、大宮を残留させるために、と招集を辞退してこの試合に臨んでいたんだ。

ちなみにこの前ハットトリックを決めたノバコビッチも元スロベニア代表。監督もスロベニア人のベルデニック監督、と大宮はJリーグでは異色のスロベニア色がとても強いチームなんだ」

アヒコ「ズラタン、有言実行、かっこいいわね!」

ガチョオ「15位の大宮が勝ってしまったから、また残留のラインがあがってしまったんや・・・

アヒオ「ミーヤは情け容赦ないよね。続いて、

ジュビロ磐田 VS ベガルタ仙台
1-1

ノーコメント。

そして


名古屋グランパス VS 横浜F・マリノス
1-1

この試合は後半ロスタイムに元日本代表の中村俊輔がフリーキックを直接決めて、土壇場で同点に。中村俊輔のフリーキックはまだ健在だね。



ゴール後のキーパー楢崎やストイコビッチ監督の表情を見ると、このゴールがいかにすごかったかが伝わってくるね」

アヒコ「すごい!」

ガチョオ「名古屋、今期、後半ロスタイムの失点多すぎやろw ・・・ガンバも人のこと言われへんけどな・・・

アヒオ「でも後半ロスタイムの失点って意外に多くて、前の節の広島も柏レイソルにそれで逆転されているし、先日のワールドカップ欧州予選のフランス対スペインでも、フランスが後半ロスタイムに追いついているしで、こういうことはよくあるから最後まで気を抜いたらいけないってことだね。

そして、注目のガンバ大阪(笑)


ガンバ大阪 VS サンフレッチェ広島
1-1


ガンバは先制するも、追いつかれて結局ドロー。大宮が勝ったからまたガンバは勝ち点差を2広げられてしまったね。

残り四試合で、降格争いの神戸、大宮、新潟がホーム2試合、アウェイ2試合なのにたいして、ガンバだけホーム1試合、アウェイ3試合と厳しい上に、サイドバックの加地亮がこの試合でけがをしてしまって、全治6週間。実質今季絶望で、ガンバはますます苦境に立たされたよ」

ガチョオ「勝点を地道にいくら積み上げても大宮の背中が遠いわ・・・。しかもなんでこんな時に加地さんまで怪我なんや・・・。呪われとるで

アヒコ「これも前田の呪いかしら」

アヒオ「どんどんいくよ


鹿島アントラーズ VS 清水エスパルス
1−2

なにげに残留争いに片足をつっこんでいた鹿島アントラーズは今日の敗戦で大宮との勝ち点差がわずか2。


しかも11/3(土)にもう一度清水エスパルスとナビスコカップの決勝を戦った後、中三日で、大宮と直接対決があるんだ。

相手の大宮はナビスコがないので中十日と休養充分。しかもこれで鹿島が負けてしまうと、鹿島は完全に残留争いにまきこまれてしまうから、なにげに11/7(水)の第31節最大の注目カードは実はこの鹿島VS大宮かもしれない」

ガチョオ「鹿島さんも残留争いにいらっしゃい!

アヒオ「続けるよ。

FC東京 VS コンサドーレ札幌
5-0

ノーコメント。



アルビレックス新潟 VS サガン鳥栖

0-2

新潟は今節、残留争い組で唯一の敗戦で、また上位と勝ち点差が広がってしまったね。この敗戦はとても痛いよ。

かわいそうだけれど、いよいよ新潟は脱落の雰囲気が濃厚になったね」

アヒコ「でも、残りを全部勝てば、全然逆転できる範囲でしょ?まだあきらめたらだめよ!」

ガチョオ「いや、潔くあきらめようや・・・。頼むで」

アヒオ「そして最後に、実は今節一番見ていて面白かったかもしれないゲームが

ヴィッセル神戸 VS 川崎フロンターレ
3-3

いやあ、ボクは後半途中から見ていて、2点リードされていたから、こりゃヴィッセル、大宮に抜かれたな、と思ったけれど、意地をみせたねえ。

よくよく考えてみればヴィッセルも2007年にJ1に再度昇格して以来、数年に一回は残留争いにまきこまれながら、勝ち抜いてきたチームだから、新潟同様、残留力は決して低くないんだよね。

ここも怪我人が多くて大変だとは思うけれど、がんばってほしいね。

で、30節終了して、順位はこうなっているよ」

J's Goalより)

J's Goalより
ヒコ「うわあ。真ん中から下がますます詰まってきてるわね」

ガチョオ「ガンバも一つ勝てば全然違う位置にいけるはずなんや・・・。あと一つ・・・」

アヒオ「そうだね。ガンバの場合、得失点差がプラスだから、勝点で並びさえすれば順位で上回れるというアドバンテージがあるもんね。

あとは加地亮も怪我をするという苦境を、レアンドロや家長昭博、遠藤保仁あたりを中心にどう頑張れるかにかかっているだろうね。


というわけで、駆け足で30節を振り返ってみたけれど、どうだったかな。

今週末はナビスコカップの決勝があるから、Jリーグの次節、第31節は11/7の水曜日になるね。

次節の注目カードは、大宮の魔の手が鹿島を残留争いにまきこむか!?

大宮アルディージャ VS 鹿島アントラーズ

で決まりだね。

それじゃあ、今日はここらへんで」

三羽「それじゃあみんな、またね〜!」


しらないことが おいでおいでしてる
出かけよう くちぶえふいてさ
びっくりしようよ あららのら?
しらべてなっとく うんそうか!
おもしろ地図を ひろげよう
たんけん はっけん ぼくのまち

(NHK教育テレビ「たんけんぼくのまち」のテーマ 作詞:山川啓介 作曲:福田和禾子)


To Be Continued...

<キャスト>

アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。

アヒコ・・・アヒル系女子。好きなスイーツは牛乳プリン。

ガチョオ・・・ガチョウ系男子。好きなチームはガンバ大阪。

2012/10/25

Jリーグ 第29節 残留をめぐる熱い戦い 4 [新潟編]


マスコットのアルビくん。白鳥だそうです。

アヒオ「さあ、第29節のJリーグ残留争いシリーズも今日で最終回だよ。

今日は、現在降格圏、17位のアルビレックス新潟を紹介しよう」

アヒコ「アルビレックス新潟って・・・。

ごめんなさい。どんなチームか全然印象がないわ」

ガチョオ「うーん。たしかに地味やもんな。オレの知っているのも元日本代表の矢野貴章がいたところ、ぐらいかなあ」


アヒオ「そうだね。ものすごく強いわけでもなければ、大宮のように毎回残留争いをしているわけでもないから、ファンの人でもないかぎり、新潟がどんなチームかというのはなかなか見えてこないかもしれないね

それじゃあ、まず過去の成績を見てみようか。

J1に昇格したのが2004年で、1シーズン制になった2005年からの成績を見ると

  • 2005年  12位
  • 2006年  14位
  • 2007年  6位
  • 2008年  13位
  • 2009年  8位
  • 2010年  9位
  • 2011年  14位

と一度も降格せず、残留争いをする時もあれば、中位で終わることもあって、だいたい中の下ぐらいの実力のチームだね。

たまにいい順位に食い込んだりすることもあるんだけれど、そういう年は、活躍した選手が、たいてい他の金持ちチームに引き抜かれてしまうので、その次の年に低迷したりするのが貧乏クラブの悲しさなんだよね。

今期は開幕から低迷して、12節終了時で17位。そのため、5月21日に黒崎久志監督が辞任して、今、柳下正明監督が指揮をとっているんだけれど、ガンバ大阪同様、監督交代の効果は限定的で、結局現時点でもまだ17位と低迷中なんだ。

地味かもしれないけれど、意外に地元での人気は高くて、実は浦和レッズと並んでJリーグ屈指の観客動員数を誇るクラブで、2010年のデータ(サッカーダイジェスト2012年5月8日号より)によると、年間52万人近くの観客数で、堂々Jリーグ2位なんだ」

アヒコ「ええ?都心のクラブをさしおいて2位ってすごいじゃない!」

アヒオ「そんな地味な人気チームのアルビレックス新潟。
今期のこのチームの特徴は、ガンバ大阪とおもしろいぐらい正反対のチームで、得点がリーグワースト2位(一試合平均0.79点)、失点がリーグベスト2位(1.03点)なんだ。

ガンバが点を取られる以上に取ろうとするサッカーなのに対し、一点取って守り勝つサッカーなんだね。

アヒコ「本当に前回のガンバ大阪と対照的ね」




ガチョオ「しかし、いくら守っても、サッカーは点をとれないと勝てないぞ

アヒオ「そうなんだよね。物事には限度があるからね。今期の攻撃力は特に貧弱で、リーグ戦で2点以上取った試合が29試合中、わずかに3試合だけなんだ。

その代わりと言ってはなんだけれど、守備はすごくしっかりしているんだ。

でもね・・・」


ガチョオ「お? 今度はなんや? 他にもまだ弱点があるんか?」


アヒオ「いや、そうじゃないんだけれど、前回のガンバ大阪の時も紹介した

Jリーグの公式サイトのGK防御率一覧から、今期29節終わった時点で19試合以上出場した各チームの主力キーパーの成績をもう一度みてみようか。



              出場数    出場時間     失点   防御率
  • 林 卓人 仙台          29 2,610 31 1.07
  • 曽ヶ端 準 鹿島         29 2,610 37 1.28
  • 加藤 順大 浦和         29 2,610 35 1.21
  • 北野 貴之 大宮         19 1,661 24 1.30
  • 菅野 孝憲          25 2,250 35 1.40
  • 権田 修一 F東京        26 2,279 31 1.22
  • 西部 洋平 川崎F        23 2,070 34 1.48
  • 飯倉 大樹 横浜FM            26     2,275 29 1.15
  • 東口 順昭 新潟         24  2,160 23 0.96
  • 林 彰洋 清水          22 1,980         24 1.09
  • 八田 直樹 磐田         27 2,351 41 1.57
  • 楢﨑 正剛 名古屋        27 2,430 39 1.44
  • 藤ヶ谷 陽介 G大阪   23 2,070    50   2.17
  • キム ジンヒョン C大阪     29 2,610 43 1.48
  • 徳重 健太 神戸       29     2,610 43 1.48
  • 西川 周作 広島         29 2,610  30 1.03
  • 赤星 拓 鳥栖          25 2,250 31 1.24


アヒコ「すごい!全チームで新潟の東口順昭選手だけ、防御率1点台を切ってる!」



ガチョオ「なるほど。このチームはキーパーがいいんやな。とことんガンバと対照的なチームや・・・」

アヒオ「ところが、なんだよ。

実はこの東口順昭、10月13日(土)に行われたトレーニングゲーム・ザスパ草津U-23戦で負傷して全治8ヶ月、つまり今季絶望なんだ。

守備力だけでどうにかしのいできたチームにとってこれは致命的といってもいい」

新潟の守護神
 東口 順昭
全治8ヶ月

アヒコ「ああ・・・。これはかなり残留が難しそうね」


ガチョオ「キーパーなんてそんなに負傷するポジションでもないのに、ほんまになんて不運なんや・・・」

アヒオ「と思うだろ?

でもね。実は、これは全く青天の霹靂、というわけでもなくて、アルビレックス新潟ファンにとってはまたか、とため息をついてしまうおなじみの出来事なんだ。

ちょっとここ3年の新潟のキーパーの負傷の記録をまとめてみたよ。


第一ゴールキーパー 東口 順昭 (元日本代表)
  • 2010年7月 ベガルタ仙台戦で負傷 全治3ヶ月
  • 2011年8月 ファン感謝祭で負傷 全治8ヶ月
  • 2012年10月 練習中に負傷 全治8ヶ月     ←NEW
第二ゴールキーパー 黒川 貴矢
  • 2010年3月  ジュビロ磐田戦で負傷 全治1ヶ月
  • 2011年3月 川崎フロンターレと練習試合で負傷 全治6ヶ月
  • 2012年3月 川崎フロンターレ戦で負傷 全治3週間

第三ゴールキーパー 渡辺 泰広
  • 2011年8月 練習中に負傷 全治3ヶ月

アヒコ「キーパーの負傷、多すぎ・・・。

 東口選手だけじゃなくて、第二、第三ゴールキーパーまでこんなに負傷するなんて、いくらなんでも。

これはお祓いしてもらったほうがいいレベルじゃあ・・・」



ガチョオ「ちょっと待て、ファン感謝祭で全治8ヶ月って、んなアホな」

アヒオ「特に2011年の9月にはゴールキーパーが三人とも負傷してしまったため、登録選手に使えるキーパーがいなくなってしまい、
登録ウインドーの例外適用に関する申請をJリーグにたいして行なって清水から期限付き移籍で加入したGK武田洋平を急遽登録するという事態になったんだ。

(2011年9月9日のゲキサカのサイトの記事)

Jリーグ側もこの規則を作るときに、こんな例外を適用することになるとは、思わなかったんじゃないかな。


そんなわけで、今期唯一の強みといってもいってもよかった第一ゴールキーパーがいなくなってしまい、新潟は今、大変な苦境に陥っているんだ」



アヒコ「今、17位だっけ? 残留するためには、今以上の順位が必要なのにこれは厳しすぎるわね」



アヒオ「そうだね。ボクも残念ながら新潟は残留争いをしている4チームで、降格可能性が一番高いと思うね。

Jリーグ唯一の日本海側のチームだし、人気チームだからがんばってほしいところなんだけれどね」


ガチョオ「今シーズンはほんまに監督交代の多いシーズンやな。残留争いしている4チームとも、監督が途中で代わっとるがな

アヒオ「そうだね。今シーズンは6チームもシーズン中、監督が代わっているんだけれど(後の2チームはセレッソ大阪、川崎フロンターレ)、それでうまくいっているのはセレッソ大阪ぐらいじゃないかな。

こういうのを見ると、成績不振だからといって監督をただ代えればいいってわけじゃなくて、後任の監督を選ぶときは優秀な人を探すのはもちろん、シーズン中で戦術を浸透させる時間もないから、現状のチームカラーや戦力にあった適材を慎重に選ばないと、なかなかうまくいかないのがわかるね。

というわけで、最後のアルビレックス新潟の紹介はここまで。

29節終了時点でのボクの降格予想は
  • ヴィッセル神戸    対抗
  • 大宮アルディージャ  
  • ガンバ大阪      ×大穴
  • アルビレックス新潟  ◎本命

こんな感じで、ヴィッセルとアルビレックスが落ちるんじゃないかなと予想しているけれど、もちろん落ちたら面白いと思っているのはガンバ大阪(笑)。

あと、個人的に大宮アルディージャはホームのNACK5スタジアムがボクの家から比較的近くて便利なので、大宮には降格してほしくないんだ。

だからボクは残り5試合、残留力の大宮嬢を全力で応援するつもりだよ」

アヒコ「私はなんかかわいそうになってきたアルビレックス新潟を応援するわ!」

ガチョオ「ガンバは絶対に降格せえへんぞ!(震え声)

アヒオ「さあ、どうなるかな?

今週末のJリーグ第30節が目が離せないね。

それじゃあ今日はここらへんで」



三羽「それじゃあみんな、またね〜!」




しらないことが おいでおいでしてる
出かけよう くちぶえふいてさ
びっくりしようよ あららのら?
しらべてなっとく うんそうか!
おもしろ地図を ひろげよう
たんけん はっけん ぼくのまち

(NHK教育テレビ「たんけんぼくのまち」のテーマ 作詞:山川啓介 作曲:福田和禾子)




To Be Continued...

<キャスト>


アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。


アヒコ・・・アヒル系女子。好きなスイーツは牛乳プリン。


ガチョオ・・・ガチョウ系男子。好きなチームはガンバ大阪。

白鳥(しらとり)先生・・・スワン系アラサー女子。カモ文化学園の教師。好きな牛丼系チェーン店は松屋。

<関連過去記事>

Jリーグ 第29節 残留をめぐる熱い戦い 1  [神戸編]
Jリーグ 第29節 残留をめぐる熱い戦い 2  [大宮編]
Jリーグ 第29節 残留をめぐる熱い戦い 2  [ガンバ大阪編]