2013/03/23

プレナスなでしこリーグ2013 開幕記念 西村京太郎「消えたなでしこ」


アヒオ「ブログを見ているみんな!こんにちは!

いやー。今日のナビスコカップ予選リーグ、セレッソはまた勝っちゃったよ。本当に今年の桜は強いなあ。

で、今日は男子はナビスコカップだったんだけど、実は女子サッカー、なでしこリーグの開幕日でもあったんだよ。

だから今日はなでしこジャパンをテーマにした推理小説を紹介しようと思うんだ。


作者はあの推理小説界の大御所、西村京太郎だ」

アヒコ「あら、懐かしい名前ね。たしかトラベルミステリの人よね?

アヒオ「まあ、そうだね。

トラベルミステリという金脈を探し当てて、すっかりそのイメージが定着してしまった西村京太郎だけれど、もともとは本格派推理小説を書く人で、特に初期の作品には本格ものの傑作も多いんだよ。

で、この「消えたなでしこ」だ。

この作品は、ワールドカップに優勝したなでしこジャパンのメンバー22名が、五輪の直前に誘拐されてしまったっていう設定なんだ」

アヒコ「なでしこジャパンが22名誘拐って!

ずいぶんスケールの大きな誘拐ものなのね」

アヒオ「そうなんだよ。

だから誘拐犯は誰なのか?いったいなぜ?どうやって、なでしこ達を救出するのか?といったサスペンスが楽しめる小説になっているんだ。

西村京太郎は昔、「消えた巨人軍」っていう作品も出していて、この時は巨人軍が新幹線に乗っている間に誘拐されてしまうっていう話なんだけれど、この「消えたなでしこ」もそれを彷彿させるね



アヒコ「ところで、このなでしこジャパンなんだけれど、実際の選手たちは登場するの?

アヒオ「もちろんだよ!

ワールドカップで活躍したなでしこのメンバー達全員に加えて、佐々木則夫監督も実名で登場するよ。

しかも、澤穂希が十津川警部に捜査協力までするんだ」

アヒコ「十津川警部と!」

アヒオ「もちろん、なでしこジャパンのことをあまり知らない人のために(そんな人がこの本をわざわざ手にとるかどうかは別にして)、ワールドカップからロンドン五輪に至るまでのなでしこの歩んだ道のりや、一部のクラブチームの紹介(主に澤選手所属のINACと湯郷ベルだけどね)、各メンバーの特徴の簡単な紹介なんかもあるから、なでしこジャパンものとして、なかなか楽しめると思うよ。

個人的には、名前だけとはいえ高橋洋一先生の作ったなでしこのキャラクター「楓ちゃん」まで出てきてびっくりしたな。本当にいろいろ調べてるよ。

だてに作者は取材のために岡山までいって湯郷ベルの選手たちと会っていないね」

アヒコ「ちゃんと取材までしているなんて、本格的なのね。

で、作品としてはどうなの?

おもしろいの?」

アヒオ「アヒコちゃん!

なでしこジャパンのメンバーが登場する推理小説なんて他にはないよ!

それで充分じゃないか!

アヒコ「・・・。

そうよね。わかったわ」

アヒオ「そういうわけで、この本はなでしこのファンの人にはぜひ読んで欲しいね!とくに澤穂希はガンガン活躍するよ!

それじゃあ、そろそろ時間だね。今年は、なでしこジャパンだけでなく、なでしこリーグも盛り上がるといいね。

今年も、ボクは試合を見に行くつもりだよ。

それじゃあまた次回」

二羽「それじゃあみんな、またね〜」



To Be Continued...
<関連過去記事>
なでしことJリーグレジェンドの共演 東日本大震災復興支援チャリティーマッチ「SAWA and Friends,X’mas Night2012」
なでしこリーグ 日テレ・ベレーザ vs INAC神戸レオネッサ
なでしこリーグ 浦和レッズレディースVS岡山湯郷Belle

<キャスト>

アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。最近のお気に入りはイナバのタイカレー缶(イエロー)。今年の目標は紅楼夢読破。


アヒコ・・・アヒル系女子。真面目で好奇心旺盛な女の子。好きなスイーツは牛乳プリン。現在、ダイエットに挑戦中。


ガチョオ・・・ガチョウ系男子。好きなチームはJ2のガンバ大阪。

白鳥(しらとり)先生・・・スワン系アラサー女子。カモ文化学園の教師。独身。学園のマドンナ的存在で、密かに思いを寄せる男子生徒多数。好きな話題はシモネタ。好きな牛丼系チェーン店は松屋。

2013/03/20

はじめての「公安警察」 公安警察とは何か 鈴木邦男、北芝健「右翼の掟 公安警察の真実―日本のタブー、二大組織の謎を解く」


アヒオ「ブログを見ているみんな!こんにちは!

この本の紹介も今日で第四回。これで最後だよ。今回は右翼からうってかわって、逆に監視する側、公安警察について紹介してみようと思うんだ。




このパートを担当する著者は元公安警察の北芝健

この人の経歴を見ると、公安警察官はもちろん、本宮ひろ志の漫画原作を手がけ、自身の著作も多数、さらに空手道場の館長もやっていたりと、とにかく多芸多才の見本みたいな人だ。

で、公安警察がどんなことを仕事にしているのかだけれど、彼の定義によると、「国の公安に係る犯罪」を犯す恐れのある団体や個人の情報収集と分析、継続的な監視及び事件捜査」が主な仕事だ」

アヒコ「「国の公安に係る犯罪」って?

アヒオ「例えば、国家体制や公共の安全を脅かす犯罪者、政治犯、組織化された集団、思想集団、テロ組織、政治団体、カルト団体、宗教団体、他国の諜報機関などだよ。

でも、その監視という任務の性質上、公安捜査官は身分だけでなく、その存在を知られてはいけないんだ。

だからあまり公安警察の存在が表に出ることはなくて、そのため彼らこそは、現代社会の忍者であり隠密なのだと本人は語っているよ」

アヒコ「忍者って。日本にもまだ忍者は生き残っていた、みたいな感じかしら。まるでB級スパイ映画みたいね」

アヒオ「実際、公安の人は表向きは普通の警察官として活動していて、自分の身分を明かさないから、もし仮に公安の人と会っても、その人のことを公安警察官だと認識することはないだろうね。

彼らは変装しての尾行や張り込み、情報収集、時にはスパイ行為だって辞さないんだ」

アヒコ「変装までするなんて、ますますスパイ映画みたいね。そこまでして正体を隠さないといけないものかしら?

アヒオ「そりゃそうだよ。仕事が仕事だからね。

監視対象から逆恨みされることもあるだろうし、場合によっては家族まで危険にさらされる恐れがあるからね。

スパイといえばもう一つ。

公安警察には彼ら同士だけがわかる「隠語」があって、それでお互いに意思疎通しているんだって。

だから例えば、三桁の数字だけの隠語で逮捕や検挙など全ての行動を表したりとかできるらしいよ。

まるで忍者の「合言葉」みたいだよね」

アヒコ「現代の日本にもそんな世界が存在しているなんて驚きだわ」

アヒオ「他に、監視対象に対する尾行や張り込みのやり方も徹底しているんだ。

例えば、尾行対象がラブホテルに入ったら、受け付けに警察手帳を見せて彼らが退室したら掃除をせずに捜査させるように約束させる。

そして尾行対象の退室後に毛髪、陰毛、コンドームに残された精液、トイレに残っている便などを徹底的に調べるんだ

アヒコ「便まで?なんのためにそこまでするの?」

アヒオ「それらがあれば、血液型やDNAデータ、持病の有無なんかまでわかるからね。

なにしろ捜査対象が、思想犯だったり、海外の諜報機関だったり、オウム真理教みたいなカルト集団だったりするから、監視や捜査も徹底的にやらないといけないんだろうね

アヒコ「公安警察って、本当に生半可な気持ちではつとまらないわね

アヒオ「まあね。だからこそ、警察官のエリートなんだろうね。

ちなみにこの本では公安については1章しか使っていないんだ。

だから右翼のところほど情報は充実していなくて、公安の裏話というより、公安警察紹介みたいになっている感は否めないね。

そして最終章で、不倶戴天の敵同士である、右翼の鈴木邦男と、元公安の北芝健の対談があるんだ

アヒコ「よくそんな対談が実現したわね。それもちょっと興味あるわ。

それにしても、なかなか普通に生活していると、全く知らないままってことも世の中には多いのね

アヒオ「だから、こういう本をたまに読むと、勉強になっておもしろいと思うよ。

それじゃあ、そろそろ時間だし、四回にわたったこの本の紹介もこれぐらいにしようか。

それじゃあまた次回」

二羽「それじゃあみんな、またね〜」



To Be Continued...
<関連過去記事>
はじめての「右翼」 1 右翼とはいかなる組織か 鈴木邦男、北芝健「右翼の掟 公安警察の真実―日本のタブー、二大組織の謎を解く」

はじめての「右翼」 2 右翼団体のつくりかた 鈴木邦男、北芝健「右翼の掟 公安警察の真実―日本のタブー、二大組織の謎を解く」

はじめての「右翼」 3 右翼団体の収入と活動 鈴木邦男、北芝健「右翼の掟 公安警察の真実―日本のタブー、二大組織の謎を解く」

<キャスト>

アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。最近のお気に入りはイナバのタイカレー缶(イエロー)。今年の目標は紅楼夢読破。


アヒコ・・・アヒル系女子。真面目で好奇心旺盛な女の子。好きなスイーツは牛乳プリン。現在、ダイエットに挑戦中。


ガチョオ・・・ガチョウ系男子。好きなチームはJ2のガンバ大阪。

白鳥(しらとり)先生・・・スワン系アラサー女子。カモ文化学園の教師。独身。学園のマドンナ的存在で、密かに思いを寄せる男子生徒多数。好きな話題はシモネタ。好きな牛丼系チェーン店は松屋。