2012/01/09

最後は勝ち組の仲達

テレビドラマ三国志を前回は第一巻を借りておもしろかったので、今回最終巻を借りてみました。最終巻は第94回と第95回。

原作がわかっていると、どこから見てもそれほど困らないので助かります。さすがに全部見るのはしんどいので。

第94回が孔明の死、第95回の最終回が仲達の死でそれぞれ終わっています。

三国志のラストが仲達の死というのはなかなか新鮮でした。

だいたいは

1,蜀の滅亡
2,呉の滅亡(晋の統一)
3,孔明の死

のどれかなので、これだけを見ても単なる蜀が主役の三国志演義をなぞっただけのドラマではないといいたげな意気込みを感じました(本当はこのクオリティで呉の滅亡までやってほしかったのですが)。

このドラマ、ディティールがなかなか本格的で、登場人物の呼称が対人関係によって役職名、名、字と使い分けられているだけでなく、同じ人間同士であってもシチュエーションによって呼び名を変えるので、そこらへんに注意しながらみてもなかなか楽しいです。

例えば孔明と魏延の関係は、上司部下なので、魏延は孔明のことを普段は「丞相」と呼びます。そして孔明がいない所では彼のことを「諸葛亮」と呼びますし、孔明は孔明で普段は魏延のことを「魏延」と呼んだり「魏将軍」と呼んだりしているのですが、二人だけになって打ち明け話をする時は「文長(魏延の字)」と呼んだりするのです。

あるいは兵士たちは仲達のことを「司馬懿様」や「仲達様」とは絶対呼びません。「都督」「司馬都督」と必ず役職で呼ぶのです。そして皇帝(曹叡)は司馬懿のことを時には「仲達」と呼んだりするのです。

主役級だけならこういうところにこだわっている作品もたまにありますが、脇役まで含めてこういうところにこだわるのは中国人的に当たり前なのか、製作者のこだわりなのかわかりませんが、新鮮でした。

次はどの巻を借りようかな。




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