2012/08/10

館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 2

前回の続きです。

特撮スタジオ・ミニチュアステージにて撮影

東京都現代美術館 「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」の展示物の簡単な感想を展示順に。

「人造 原点Ⅰ」

まず最初の展示です。ここでは「モスラ」に出てくる東京タワーを皮切りに、ほとんど見たことも聞いたこともないような昔(1960年代、70年代)の特撮作品の、作中で使われていたマシンのミニチュアなどが展示してありました。

他にも有名なところでいうと「日本沈没」や「マグマ大使」などもありました。

ミニチュアといっても、結構大きなものも多く、その精巧さに関心させられました。模型だけでなく、作品内で使われた「劇中新聞」もあったのですが、作中でほんの一瞬しか映らないものであるにもかかわらず、広告欄やコラム欄、記事などもきちんと作られているのがわかっておもしろかったです。

メカゴジラ2のスーツも飾ってあったのですが、人が入るだけあって、自分のイメージより太り気味の体型だったのが印象的でした。

「超人 原点Ⅱ」

続いてお待ちかねのウルトラマンシリーズ関連と、1960年代、70年代の特撮ヒーロー関連の展示がありました。

ウルトラマンシリーズの展示のメインはウルトラマンや怪獣ではなくて、科特隊の乗る戦闘機やロケットなどのメカが中心です。

特撮ヒーロー関連は、自分が生まれる前のものばかりですので、リアルタイムで見たものはおろか、再放送ですら見たこともないようなものが多かったのですが、快傑ライオン丸のマスクにはショックを受けました。まさか本当にただのライオンのマスクだったとは。

その他、音声ガイドでは、特撮ヒーローのマスクの一つ一つを丁寧に解説してくれたおかげで、別に知りたくもなかった「スペクトルマン」や「シルバー仮面」などの無駄な知識がずいぶん増えました。

「力」

このコーナーでは平成「ガメラ」シリーズや映画「日本沈没」(2006)で使われた建物のミニチュアが展示されていました。

時代が比較的新しいこともあって、綺麗な状態で保存されているのですが、破壊された国会議事堂のミニチュアの迫力はすごいの一言でした。

近くまで寄っていって見ると、その凄さがなおのことわかります。「ガメラ」で使われた古い日本家屋のミニチュアも小物の一つ一つまで非常に凝っていて楽しめます。

スタジオジブリ最新特撮短編映画「巨神兵東京に現わる」

ここで展示はいったん終わって、一般客にとってはメインといっても過言ではない(笑)、短編映画のコーナーになります。

映画自体は10分あるかないかのショートフィルムですが、この博物館のコンセプトにあわせてCG(コンピューターグラフィックス)を一切使っていません。


東京都内を暴れまくる巨神兵の映像表現を見ると、全て特撮で、CG無しとはにわかに信じられません。

「軌跡」

個人的にはこのコーナーが今回一番楽しかったです。「巨神兵東京に現わる」はどのようにして作られたのか、という絵コンテなどの資料やメイキング映像、実際に使われた模型などが展示してあるのですが、この数分の短編映画にどれだけ途方も無い労力と工夫がつまっているのかがよくわかります。

ビルが壊れるのも、建物の一部が熱線で溶けてしまうのも、きのこ雲がもくもくと上がっていくのも全て人力の職人技によるものなのですが、皮肉なことにその技術があまりにもすばらしいがゆえに、できあがった映像を見るとただのCGと区別がつかないんですね。

当然、似たような映像でしたらCGの方が手間もコストもかからないのですから、特撮技術が衰退していくのもむべなるかなという感じです。

「特殊美術係倉庫」

ここから地下のフロアにうつります。

ここでは戦車やヘリコプター、電車などの模型がずらりと並んでいました。これはこれで好きな人にはたまらないと思います。他にもゴジラの大型の足や、キングギドラ、モスラの幼虫などもありました。

「特撮の父・円谷英二」

円谷英二のコーナーです。そしてここにあの「オキシジェン・デストロイヤー」の実物が飾ってありました。こんなものまで見られるとは。

「技」

ここでは主に特撮の美術係の展示がありました。

木工の技、板金の技、美術デザイン、造形師の仕事、機電(機械にとりつける電気装置)の技など、貴重な職人技の数々が紹介されています。そしてそれらが今、後継者不足に陥って絶滅の危機に瀕している現状も。

「研究」

「巨神兵東京に現わる」で実際に使われたミニチュア、綿で作られたキノコ雲、ビル壊し技術の解説や合成技術の紹介など、ついさっき見た映像の種明かしのコーナーです。

こうやって映像とそのセットを同時に見せてもらえると、普段特撮を見ない人でも特撮技術のすごさがよくわかるので、これはすごくいい企画だと思いました。

「特撮スタジオ・ミニチュアステージ」

そして最後は、フロアいっぱいをつかった巨大なミニチュアセットで、中に自由に入って写真も撮れるコーナーです。

これが終わると、あとはおみやげのコーナーです。

以上、簡単に各展示を紹介しました。

これらすばらしい展示の数々を見れば、主催者が、現在決して文化的価値を評価されているとは言いがたい特撮用のミニチュアや資料を、文化遺産として保存して後世に残したいと「特撮博物館」を企画したのもわかります(こういうものは、むしろ外国の人のほうが評価してくれそうな気がするので、海外で展示をできたらもっといいのに、とは思います)。

おそらく、これだけ好評でしたので、またこういう機会は今後もあると信じたいのですが、次はどうなるかもわかりませんので、繰り返しになりますが、少しでも興味があるなら行って損はない企画展だと思います。

特撮博物館に関するオススメリンク集

(公式サイト)

東京都現代美術館 「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技

(週刊アス+PLUSの紹介記事)

リアル巨神兵が東京を襲撃!?『館長 庵野秀明 特撮博物館』開催決定【追記あり】

庵野監督が館長を務める『特撮博物館』はマジ鼻血モンだった

(特撮博物館に関する、個人のブログ記事など)

館長庵野秀明・特撮博物館に行ってきました 1Fフロア (オタクな一口馬主)

館長庵野秀明・特撮博物館に行ってきました 地下フロア (オタクな一口馬主)

巨神兵は何故東京を破壊するのか:『巨神兵東京に現る』 (冒険野郎マクガイヤー)

特撮博物館 (自転車で痩せぬオタクブログ)

2012/08/07

館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 1



この夏一番の注目物件といっても過言ではない、東京都現代美術館 「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」へ行ってきました。

この特撮博物館を一言で言えば「ゴジラやウルトラマンなどで使われる特撮(特殊撮影技術)のミニチュアや、その資料が展示してあって、スタジオジブリ最新特撮短編映画「巨神兵東京に現わる」を見ることができる企画展」といったところでしょうか。

期間は、2012年7月10日(火)~10月8日(月・祝)。

休館日が月曜日(ただし、7月16日、8月13日・20日、9月17日・24日、 10月1日・8日は開館。7月17日、9月18日は休館。)で、開催時間が午前10時〜午後6時 (入場は閉館の30分前まで)となっています。

私は小学生の頃にウルトラマンシリーズを好きでよく見ていましたが、私にとって特撮とはその程度のもので、その後、特に特撮作品にハマることもなく、特撮ファンでもなんでもないのですが、そんな私でも断言できます。

少しでもこの博物館に興味があったり、おもしろそうだと思ったら、絶対行った方がいいです。

都内、関東圏在住者はもちろん、地方の人もこれを見るためだけに上京して、日帰りするだけの価値があると思います。普通に回るだけで4〜5時間退屈せずに楽しめます。じっくり見たらそれこそ半日かかります。

私はわりと美術館や博物館はジャンルを問わずいろいろ見に行く方なのですが、これだけ主催者の思い入れと情熱を感じさせられる企画展というのはちょっと他にないと感じました。

展示品の質と量、サービス精神、どれをとってもすばらしく、いったいこの途方もない展示の準備のためにどれだけの時間とお金とマンパワーをかけたのかと驚くやらあきれるやら感心するやらでした。これで入場料1400円は絶対安い。

そして、見に行く人は、絶対に音声ガイド(500円)を借りてください。

この音声ガイドもすごいです。解説件数70件、解説時間がなんと60分もあります。美術館や博物館で音声ガイドを借りたことがある人なら、この解説件数と時間がどれだけべらぼうかがわかるはずです。こんな充実したコンテンツを500円で聞けるなんて安すぎです。

これを聞けば、特撮にほとんど無知な人でも一日にしてかなりの特撮知識が身につきます(さる特撮オタクの方によれば「これを聞きながら館内を回れば、特撮検定4級くらいなら楽にクリアできる」そうです。そんなものがあれば、ですが)。

繰り返しますが、私は特撮ファンでもマニアでもなんでもありません。そんな人間でもこれだけ感動するものがこの博物館にはありました。ですので、興味さえあれば、それほど詳しくない人でも絶対楽しめると思います。

ましてや特撮ファンの方であれば、(さる特撮オタクの表現を借りれば)嫁どころか脳内嫁を質に入れててでも駆けつけるべきでしょう(とわざわざいわなくても、ファンなら絶対いくでしょうが)。

当然のことながらかなりの混雑が予想されますので、前もってチケットは買っておく、できるだけ混まない日、時間帯(開館直後、閉館間際)を狙う、などの準備はしておいたほうがいいと思います。

長くなったので、展示物に関する感想は次回に。

特撮博物館に関するオススメリンク集

(公式サイト)

東京都現代美術館 「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技

(週刊アス+PLUSの紹介記事)

リアル巨神兵が東京を襲撃!?『館長 庵野秀明 特撮博物館』開催決定【追記あり】

庵野監督が館長を務める『特撮博物館』はマジ鼻血モンだった

(特撮博物館に関する、個人のブログ記事など)

館長庵野秀明・特撮博物館に行ってきました 1Fフロア (オタクな一口馬主)

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2012/08/01

教育現場の中国語表記が今、大変なことに 明木茂夫「俗俗・地図帳の怪」

アヒオ、アヒコ「ブログを見ているみんな!こんにちは!」

「僕の名前はアヒオ。

僕たちはこれから白鳥(しらとり)先生に、僕たちがまだ知らない世の中のいろんなことを教えてもらうんだ。

白鳥先生、今日もよろしくおねがいします。今回のテーマはなんですか?」

白鳥先生「みなさん、こんにちは。カモ文化学園のマドンナこと、白鳥(しらとり)です。

アヒオ君、アヒコちゃん、今日のテーマは、なんと教育問題よ。たまには私達も真面目なテーマでお勉強しないとね。二人とも、しっかりついてきてね。

実は、日本の教育現場における中国語の地名や人名の表記が今、大変なことになってるの」

アヒコ「中国語の表記が、ですか? 

でも中国語って全部漢字で、別に日本語にしてもそのまま漢字を使うだけだから、特に問題ないようにおもえるんですけれど」

白鳥先生「普通そうおもうわよね。実際、私達のころは中国語の固有名詞は漢字をそのまま使って学んでいたし、それで特に問題なかったものね。


ところが今、教科書や地図帳では、中国語の固有名詞を漢字表記ではなくカタカナ表記にしようという流れで、ちょっと変なことになっているのよ」

アヒオ「先生、先生と僕たちが「私達のころ」と同世代のようにくくられるのには違和感を感じます」


白鳥先生「アヒオ君、その発言はイエローカードよ。命が惜しかったらそれ以上踏み込まないほうが身のためよ」

アヒオ「す、すいません」

白鳥先生「まあいいわ。先生の心は琵琶湖ぐらい広いから、聞かなかったことにしておいてあげるわ。



これについて今、問題提起しているのは、中京大学教授(中国文学)の明木(あけぎ)茂夫先生よ。

だから本当は明木茂夫先生の「と学会」での発表の動画を見たり、著書を読んだりするのが一番いいんだけれど、そういう時間がない人もいるでしょうから、今日はここで簡単に紹介するわね」


明木茂夫先生の「と学会」での発表。(2012年にも先生はこのテーマを「第21回日本トンデモ本大賞」で発表していますが、最新のものが現在視聴できないので、今回は2010年のものを紹介。8分ほどの動画です)


明木茂夫先生の著書。中国の地名表記問題もあります。
「
オタク的中国学入門―と学会レポート」


アヒコ「ところで先生、「と学会」ってなんですか?」

白鳥先生「世間のトンデモ本(とんでもない内容の本)やトンデモ物件を品評することを目的としている日本の私的団体のことよ。

「と学会」について解説しだすと話が長くなりすぎて、それだけで今回終わっちゃうので、気になったら後で自分で検索してちょうだいね」
アヒコ「はーい。わかりました。ということは、明木先生は教科書や地図帳がトンデモ本だといっているんですか?」
白鳥先生「さすがにそこまではいっていないけれど、「と学会」で発表するということは、まあ推して知るべしよね。それじゃあいったいなにが問題なのか、それを今からいっしょに見ていきましょうか。

まず、今の学校社会科教材の地図帳の中国地名の表記がこれよ。

スーチョワン (四川)
チョンチン  (重慶)
チョンツー  (成都)
チャンチュン (長春)
チョンチョウ (鄭州)
コワンチョウ (広州)

こんなふうに、先に漢字があってその日本語読みをひらがなでかっこに入れて表記するのではなくて、カタカナ現地音表記がメインで、漢字表記がカッコ入りで小さく添えられているの」
アヒオ「なんじゃこりゃ?こんなのどこがどこだか、全然わからないじゃないですか。一般社会でこんな名称使っているのを見たことも聞いたこともないですよ」


白鳥先生「そうなのよ。しかもこれは語学的に問題が多い上に、出版社によって表記がまちまちで正しい表記、というのがよくわからない状態なの。

例えば「遼東半島」も本によって「リヤオトン半島」だったり「リャオトン半島」だったりするのよ。

実際に地図帳を調べてみたので、紹介するわね。

二宮書店の地図帳
江西省は「チアンシー省」
香港は「ホンコン(シアンカン)」

帝国書院の地図帳
江西省は「チヤンシー省」
香港は「ホンコン」
アヒコ「本当だ!地図帳によって地名が変わるなんて。

それなら最初から漢字で覚えておけば表記のぶれの心配がないし、中国人とも漢字で話が通じるのに。

それに、香港を「シアンカン」ってなによ?そんなこといってる人、聞いたことないわ。

広東だって「カントン」でどうしてだめなのかしら。広東料理は「コワントン料理」と読むのが正しいとでもいうのかしら?」

白鳥先生「おまけに、今では学校の定期試験や、さらには公務員採用試験でもカタカナで出すようになっているらしいのよねー」

アヒオ「うわっ。今の学生さんは、そんな無駄なことを覚えさせられちゃうんだ。その労力で漢字を覚えたらいいのに」


白鳥先生「実は、もっとすごいのがあるの。


ワンリー長城 (万里長城)

ター運河 (大運河)

ウェイ川 (渭水)

チュー川 (珠江)

オーメイ山 (峨眉山)

タイ山 (泰山)

タイ湖 (太湖)

ホワンホー(黄河)

チャンチアン (長江)

ワンリー(万里)長城。
どう考えてもカタカナはいりません。



こんな表記が盛り沢山よ。これをトンデモと言わずしてなんと言うという感じね」

アヒコ「本当ですね。大運河をター運河って・・・。「大」は「大」でいいじゃない。黄河をホワンホーって、こんなの覚えてどこで役に立つのかしら」

アヒオ「「三国志演義」にでてくる馬超が曹操と戦う「渭水(いすい)の戦い」は「ウェイ川の戦い」になっちゃうのか。ずいぶんかっこ悪くなっちゃうな」

白鳥先生「このカタカナ表記には他にも問題があって、地図帳巻末に索引があるんだけど、これがカタカナ現地音で表記してあるの。

だから例えば「桂林」という地名の場所がどこにあるのか調べたくなった時、索引を「けいりん」で引いても、でてこないの。

じゃあどうしないといけないかっていうと、「コイリン」で探さないといけないのよ。だから、あらかじめ「コイリン」という読みを知っておかないと索引が使えないのね」

アヒコ「でも、その「コイリン」っていう読み方を知るためには、地図帳で「桂林」の場所をチェックしないといけないのに、桂林の場所がわからない人はいったいどうすればいいのかしら?って話
よね。まったくもって理不尽だわ。

ところで、この「桂林」が「コイリン」っていうのは、現地音表記ってことは、中国人や、中国語がわかる人にこう言ったらわかるんですか?」

アヒオ「いや、無理だね。

前にも言ったと思うけれど、中国語の発音を正確にカタカナにするのはそもそも無理なんだ。

例えば、桂林はピンイン(発音記号)で「Guìlín」と書くんだけど、これをカタカナにする時、今のところ明確なルールはないから、たとえ中国語を知っていても、これがカタカナで「コイリン」になるかどうかなんて、全くわからない。

もし僕が無理やりカタカナにするとしたら「グイリン」ってするだろうな。

だからいくらカタカナ現地音表記を覚えたって、それをそのまま中国人に言っても、彼らは何を言ってるか全くわからないだろうね。漢字で覚えておけば、それを書けば中国人にだってほぼ伝わるのにね。

でも、白鳥先生、なんでこんなことになってしまったんですか?

ひょっとして文部科学省の人って馬鹿なんですか?」

白鳥先生「アヒオ君、そんなことは思ってても言っちゃダメよ!

この国を支えている優秀な彼らのことだから、私達凡俗にはとても考えも及ばないような深い考えあっての方針なのかもしれないじゃない!」

アヒオ「そうですかねえ?」

白鳥先生「まあ、先生だって、そんなことは黄砂の砂粒ほども思っていないんだけどね!」

アヒオ「・・・・・・」

白鳥先生「それはともかく、どうしてこうなっているのかを簡単に言うと、文部科学省のカタカナ現地化音の真の目的は、「現地の人への配慮」ではなくて、「漢字廃止、漢字制限」の方針にあるみたいなの。


この方針にどういう意味があるのかよくわからないけれど、その結果がこの混乱なのよね。

もっと詳しいことは明木茂夫先生の講義や著書で説明してくれているから、興味がある人はそちらを見てちょうだいね」

アヒコ「こんな役にたたないものを覚えさせられていると、肝心の漢字表記を覚えるのがおろそかになってしまいそうで、今の学生はかわいそうね」

アヒオ「でも、ひょっとしたら将来困るのは僕らの方かもしれないよ。

この流れのまま進んで、今後、日本語の中国関係の出版物の固有名詞が全部カタカナになっちゃうっていう可能性もゼロじゃないからね。

万一そうなったら、これまで社会の中で慣用的に使われてきた漢字表記や漢字の読みと文部科学省の決めたカタカナ表記との違いに混乱必至だな」

アヒコ「そっか。これって、ひとごとでもないのね。そうなったら困るわ」

アヒオ「もちろんこれは、今後の中国関連の固有名詞をカタカナでしか知らない世代にとっても不利益なことだろうね。

彼らが将来、中国語を学んだり、過去に書かれた中国関係の文章を読む時、改めて漢字表記を学ばないといけなくなってしまって、きっと僕たち以上に苦労するだろうね。

それってかつて漢字を捨てたベトナムや朝鮮がそうなってしまったように、日本の先人がこれまで積み上げてきた漢籍や中国関連の書籍などの過去の遺産が、専門的に勉強している人以外には全く理解不能なものになりかねないわけで、大げさに言えば、日本の文化破壊じゃないかな」

白鳥先生「そうよね。アヒオ君の言うとおりよ。

こうなったら文部科学省のバ・・・、ゲフンゲフン。もとい、文部科学省の方たちに一刻も早くこの愚かな方針を改めてもらうためにも、明木茂夫先生の今後の活躍を私達も陰ながら応援していきたいわね。

なにはともあれ、私たちの生きているこの世界には、まだまだ知らないことがたくさんあるということが勉強できてよかったわね。

それじゃあ、そろそろ時間よ。ブログを見ているお友達にお別れのあいさつをしましょうか」

三羽「は〜い!それじゃあみんな、またね〜!」


しらないことが おいでおいでしてる
出かけよう くちぶえふいてさ
びっくりしようよ あららのら?
しらべてなっとく うんそうか!
おもしろ地図を ひろげよう
たんけん はっけん ぼくのまち

(NHK教育テレビ「たんけんぼくのまち」のテーマ 作詞:山川啓介 作曲:福田和禾子)



To Be Continued...

<キャスト>

アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。

アヒコ・・・アヒル系女子。好きなスイーツは牛乳プリン。

白鳥(しらとり)先生・・・スワン系アラサー女子。カモ文化学園の教師。好きな牛丼系チェーン店は松屋。

<関連過去記事>

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