2012/03/28

最近のNHKの語学講座が残念な件

アヒオ「うーん。今年はココリコか。イマイチだなあ」

アヒコ「アヒオ君、なにをそんなにしょんぼりしているの?春にはじまるバラエティ番組でもチェックしてるの?」

アヒオ「違うよ。4月からスタートする2012年度NHK語学番組の中国語講座の生徒役がココリコの田中直樹と、阿部力っていう俳優さんなんだ」


アヒコ「ふうん。語学番組なのにタレントさんがでているんだ。でも、そんなにがっかりするようなことなの?」


アヒオ「そりゃがっかりもするよ。アヒコちゃんは知らないかもしれないけれど、一時期の語学番組の出演者はすごかったんだよ。

2001年のフランス語講座の井川遥を皮切りに、同じくフランス語講座で仲根かすみ、イタリア語講座の吉岡美穂、中国語講座の北川えり、イタリア語講座の土屋アンナなど毎年、各語学講座に当時旬の女性タレントが続々登場して、NHKの語学番組が「アイドルの登竜門」と呼ばれた時代もあったんだよ

アヒコ「確かにすごいメンツね。なんか、この人達が出てくるなら、語学に興味がなくても見る人がたくさんいそうなレベルだもんね」

アヒオ「そうなんだ。彼女たちが一生懸命学んでいる姿を見て、僕も癒されたもんだよ」


アヒコ「タレントさんもお仕事だけじゃなくて、語学の勉強もしないといけないから大変ね。みんな偉いわよね」


アヒオ「ただ、イタリア語講座に出ていた土屋アンナはひどかったけどね。


あきらかに真面目に勉強していないのがまるわかりで、いつまでたっても上達しないし、番組中もふてくされた態度で感じ悪かったし、受け答えも失礼で、しょっちゅうジローラモさんを困らせていて、ちょっとNHKの語学番組としてはありえない、いやな空気を醸し出していたんだ。


だから正直、僕は彼女に対してあまりいい印象をもっていなかったんだけれど、まさかあの子があの後、映画「下妻物語」に出演してブレイクするとはね」


アヒコ「っていうか、アヒオ君、イタリア語なんて全然できないじゃないの。本当にタレントだけ目当てに見てたってこと!?」


アヒオ「人聞きが悪いこというなよ。それだけが目当てってわけではもちろんなかったさ。ただ、番組を見るモチベーションに大きく影響したのは事実だけどね。今思えば、黄金時代の頃の語学番組は興味のあるなしにかかわらず一通り見ていたもんなあ。


逆に、男性が生徒役の時の語学講座を一年通して見たことなんて一度もないな。そういえば。


それでわかったんだけれど、やっぱり番組を見ているだけでは語学は上達しないね。あんなに熱心に見ていたロシア語やフランス語が、今、まったく頭に入っていないもん」


アヒコ「・・・」


アヒオ「それがここ数年、どうやら語学番組の予算が削減されたみたいで、出演者の顔ぶれが文化人やお笑い芸人、旬の過ぎた俳優さんやアーティストなど露骨に地味になっちゃって、語学番組ファンとしては残念だよ。ちなみに、去年の中国語講座の生徒役は藤原紀香」

アヒコ「・・・。やっぱりお金は大事よね」


アヒオ「でも、あきらめるのはまだ早い。来期の中国語講座には前回に引き続いて中国人タレントの段文凝が出演するんだ。この子はいいよ






アヒコ「私はタレントさんは別にどうでもいいんだけれど、中国語には前からちょっと興味があったから、NHKの講座が4月からスタートするんだったら、これを機会に少し勉強してみようかなと思っているんだけれど」


アヒオ「おっ!?いいねえ。ちょうど4月から新学期で新たに中国語を勉強しようと考えている学生さんや社会人の人も多いだろうから、次回のテーマは「中国語」でいこうか」


アヒコ「ようやく本題に入れたわね」


アヒオ「うん。本当は今日は中国語について書くつもりだったんだけれど、話しのまくらでNHK語学講座にうっかりふれたものだから、ちょっと止まらなくなっちゃったよ」


アヒコ「ブログの名前が「わりとチャイナなブログ」なのに、最近ちっともチャイナじゃないから、そろそろ中国関係の話題も欲しいもんね」


アヒオ「そうなんだよ。このままじゃあ「あんまりチャイナじゃないブログ」になってしまうからね。というわけで、次回は「はじめての中国語」でいきます」


<キャスト>


アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。


アヒコ・・・アヒル系女子。好きなスイーツは牛乳プリン。



※このアヒル同士の会話はフィクションであり、登場するアヒルなどの名称は全て架空のアヒルのものです。

2012/03/25

東京国立博物館 特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」

アヒコ「アヒオ君、今月の20日から東京国立博物館で特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」っていうのをやっているの知ってる?私、これにちょっと興味があるんだけど」


アヒオ「ああ、それならちょうど21日の水曜日に、見てきたところだよ」

アヒコ「ええ!?もう見にいったの?しかも平日じゃない!さすが無職の強みを存分にいかしているわね。で、どうだった?よかった?」

アヒオ「アヒコちゃん、一言余計だよ。もちろん、とてもよかったよ。日本美術といっても、絵や仏像ばかりではなくて、刀剣や着物なんかもあったし、時代も奈良〜江戸までバラエティに富んでいて見ていて退屈しなかったな」

アヒコ「特に印象に残ったものとかある?」

アヒオ「うーん。どれもそれぞれ趣はあったけど、今回ならではということになると、曾我蕭白の絵かな。今までこんな人、名前も知らなかったけれど、どの作品も独特の世界観があってよかったよ。

それから、もし時間があるなら、特別展だけでなくて、企画展や常設展も見ておくことを強くオススメするね。特別展のチケットがあれば観覧は無料だし、東京国立博物館に所蔵されている日本の美術品、工芸品は今回の特別展に勝るとも劣らないほどすばらしいものばかりだから、見て絶対損はしないと思うよ」

アヒコ「アヒオくん、東京国立博物館へ行くたびに、特別展以外もよかったって言ってるわよね」

アヒオ「常設展とはいっても、毎回少しずつ展示品は違うからね。例えば今回、僕が見にいった時は「歴史資料 化粧」というテーマで江戸時代の庶民の化粧や服装、髪型なんかに関する資料が展示されていたんだけど(3月25日で終了)、化粧のしかたが書かれた本や、女性の髪型の一覧表、櫛やかんざしなんかが展示してあって、江戸時代の人の日常生活が垣間見れておもしろかったよ。

他にも初めて生で「和同開珎」や、僕が学生の頃は習わなかった和同開珎より古い日本最初の貨幣「富本銭」なんかも見られてとても満足だったな。

これも3月25日で終わっちゃったんだけど「江戸時代の地図」という展示もあって、伊能忠敬の地図があったんだけど、予想以上に大きくて立派なもので驚いたね。それに海岸線だけじゃなくて、山脈なんかの地形も精緻に書かれていて、色までついているから地図と言うよりもちょっとした絵みたいなんだ」

アヒコ「へええ。それもおもしろそうね。もう終わっちゃったのよね。残念だわ」

アヒオ「でも、狩野長信の「花下遊楽図屏風」はまだあるし、新たに別の展示がはじまっているから、そっちのほうもおもしろいと思うよ。例えば今だと小袖・振袖図―明治四十四年特別展覧会の記録」とかね」

アヒコ「小袖と振袖の絵もおもしろそうね。わかったわ。やっぱりおもしろそうだから、こんどの週末に行ってみるわ」

アヒオ「僕の場合、平日に開館してすぐの時間帯に入ったんだけど、それでも結構混んでいたから、行くならできるだけ早い時間か、逆に閉館間際の時間を狙って行ったほうがいいだろうね。いずれにしてもこういう人気展は終わりになればなるほど混雑がひどくなるから、早めに行ってほうがいいと思うよ」

<キャスト>


アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。


アヒコ・・・アヒル系女子。好きなスイーツは牛乳プリン。



※このアヒル同士の会話はフィクションであり、登場するアヒルなどの名称は全て架空のアヒルのものです。

2012/03/21

山田真哉「経営者・平清盛の失敗 会計士が書いた歴史と経済の教科書」

アヒオ「うーん。これはすごい

アヒコアヒオ、なにを読んでそんなに感心しているの?その本、そんなにおもしろいの?」

アヒオ「うん。これは山田真哉「経営者・平清盛の失敗 会計士が書いた歴史と経済の教科書」っていう本なんだけどね。発想がいちいち斬新で目から鱗が落ちまくりなんだよ」


アヒコ「平清盛?歴史本ね。ちょうど今年の大河ドラマにあわせて最近、本屋では平清盛の便乗本のちょっとしたブームだもんね」

アヒオ「そうだね。でもこの本は副題に「会計士が書いた」とあるように、他の清盛本とは一味違うんだ」

アヒコ「そうなの?会計士が書いたっていうからには、清盛の軍団経営かなんかのお話なのかしら。


アヒオ「この本は一時は「平家にあらずんば人にあらず」といわれたほど繁栄を誇った平家がどうして清盛の死後、あっという間に没落してしまったかを経済的な側面から解き明かしていこうっていう試みの本なんだよ」

アヒコ「なんか難しそう。そういえば著者の山田真哉って昔「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 」って本を書いてベストセラーになった人よね。あの本は会社の儲けの仕組みを専門用語をあまり使わずに説明してくれていたので、わかりやすくてよかったけれど、この本もそんな感じなのかしら?」

アヒオ「うん。この本もテーマは歴史と経済だけれど、知らない人にもわかるように丁寧に説明してくれるので、とてもわかりやすいよ。そしてなによりおもしろいんだ。平家の衰退の謎を当時の社会情勢と経済学の常識を参照しながら少しずつ解き明かしていく展開は、さながらミステリ小説を読んでいるみたいなんだ」

アヒコ「ミステリ小説!?平清盛と歴史と会計の話から、いったいどうやったらミステリ小説みたいになるのかしら?

あ、でもそういえばこの作者、元々デビューは「女子大生会計士の事件簿」っていう会計ミステリだったぐらいだから、そういう話をつくるのは得意なのかもしれないわね」


アヒオ「そうだね。もともとミステリにも「歴史ミステリ」っていうジャンルがあるぐらいで、じつは歴史とミステリっていうのは相性がいいんだよ。

この本を読みすすめるに従って、過去に学んだ日本史の断片的な知識がそこかしこでつながって、それまで想像もしなかった意外な真相が導きだされていくんだけれど、この快感は歴史ミステリを読んでいる時のそれそのものだね」

アヒコ「おもしろそうね。ちょっと読んでみたくなってきたわ。でも平家の没落と経済っていったいどういうつながりがあるの?」


アヒオ「アヒコちゃんは平家の没落の原因ってなんだと思う?」


アヒコ「ええと、確か平家は天下をとったあと、好き放題していたから周囲から反発をくらっちゃって、あちこちで反乱が起こって、結局源氏に負けて滅ぼされちゃったんでしょ?負けたのも平家が貴族化して、すっかり軟弱になってしまったからだったと思うけれど

アヒオ「と、大抵の人はそう認識しているよね。でもこの本では、平家の没落は清盛の経済政策の失敗、もっと具体的に言うと貨幣経済の導入と失敗によるものだとしているんだ」


アヒコ「貨幣経済?」


アヒオ「そう。この時代、まだ貨幣経済が充分に発達していない過渡期で、物品の売買には米や織物などが使われていて、物々交換が主だったんだ。

それを清盛は貿易によって独占的に手に入れた宋の貨幣、宋銭を市場に流通させることによって貨幣経済を発達させ、経済を牛耳ろうとした。実際にその目論見はあるところまではとてもうまくいって、それが平家躍進の原動力にもなったんだけど、逆にそれが没落の原因にもなってしまった、っていうのが著者の説なわけだね」


アヒコ「え?平安時代の末期でもまだ貨幣経済って発達していなかったの?でも奈良時代に日本で貨幣ってつくられたんじゃなかったっけ?和同開珎とかなんとか。つくったけれど普及はしなかったってこと?それにわざわざ宋のお金を日本で流通させるっていうのも変よね」


アヒオ「確かに今の感覚では、貨幣経済が未発達な社会はなかなか想像しにくいかもしれないけれど、そういった疑問がこの本で少しずつ解き明かされていくんだよ。

なぜ日本製の貨幣ではなくて宋銭を普及させようとしたのか?しかも宋銭は政府非公認だったにもかかわらずだ。それに、それまでなかなか発達しなかった貨幣経済がなぜ平安末期に急速にひろまったのか、などなど

アヒコ「ふーん。それがどうしてなのかはおいておいて、とりあえず清盛は宋銭による貨幣経済を導入することによって、平家の経済的基盤をより確かなものにした、というわけね。でも、それならどうしてそんなに経済的に成功した平家はあっさり没落しちゃったの?」


アヒオ「それが題名の「経営者・平清盛の失敗」の意味なんだ。一旦は貨幣経済の導入で莫大な富を築いた清盛は、こんどはその貨幣にしっぺ返しをくらわされて、勢力を大きく失ってしまい、それが平家の没落につながってしまった。それは「平清盛の失敗」だとこの本で著者はいっているんだね

アヒコ「それって、どんな失敗なの?」


アヒオ「それは読んでのお楽しみ、ってことで」


<キャスト>


アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。


アヒコ・・・アヒル系女子。好きなスイーツは牛乳プリン。




<スペシャルサンクス>

富屋散言堂blog「歴史のAとBをつなぐ本」

このサイトの当該記事を読んでこの本を知り、おもしろそうだったので手にとりました。

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2012/03/20

はじめてのザッケローニ

<キャスト>


アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。


アヒコ・・・アヒル系女子。好きなスイーツは牛乳プリン。



アヒコアヒオ、最近ゴキゲンね。なにかいいことあったの?」

アヒオ「うん、今、セレッソ大阪がなにかと好調だからね」

アヒコ「セレッソ大阪?そういえば、つい最近、Jリーグが開幕したところね」


アヒオ「そうそう。そのJリーグで、先週末に大阪ダービーがあって、9年ぶりにホームの長居スタジアムでガンバ大阪に勝ったんだよ」

アヒコ「へえぇ」


アヒオそれだけじゃない。U-23日本代表が清武、山口、  扇原といったセレッソ大阪所属の選手の活躍で オリンピック出場を決めたり、元セレッソ大阪で現ドイツのドルトムント所属の香川が決勝点となるバースデーゴールを決めたりと、セレッソ大阪に関する明るい話題がつづいているんだよ」

アヒコ「すごい!すごい!よかったわね!

これでセレッソももう「弱い方の大阪」とか「マイナーな方の大阪」とかいわれなくてすむわね」


アヒオ「アヒコちゃん、それはいいすぎだよ・・・。

それはそうと、今日紹介する本も、サッカー関連だよ。片野道郎+アントニオ・フィンコ「監督ザッケローニの本質」」


監督ザッケローニの本質

アヒコ「日本代表監督のザッケローニの本なのね」

アヒオ「そう。この本は副題が「18人の証言で探る知将の戦略」とあるように、過去にザッケローニの下でプレーした選手やコーチ、他にも息子や、クラブのオーナーなどの証言を交えながら、アジアカップ優勝直後までのザッケローニを紹介する本なんだ。そしてザッケローニ本人のインタビューもちゃんと入っている」

アヒコ「ドキュメンタリーとインタビューの両方が入っているのね」

アヒオこの本を読んで、ザッケローニがどれぐらい優秀な人なのかが改めてわかったし、日本代表監督になってくれて本当によかったと、ますますファンになっちゃったよ」

アヒコ「例えば?」

アヒオ「そうだな。それじゃあ、ざっと彼の経歴を紹介してみようか。まずこの人、プロ選手の経験はないんだ」

アヒコ「ええっ!?選手じゃなかったの!? 

でも、選手の経験もないのに、ザッケローニさんはどうやって監督になれたの?」

アヒオ「彼はもともと、実家が経営するホテルで支配人をしていたんだ。彼には監督になるための特別なコネも資格もなかったので、ホテルで働きながら、地元のアマチュアチームの監督からキャリアをスタートさせて、セリエC、セリエB、セリエAと地道に実績を積み上げて今の地位までのぼりつめたんだよ」

アヒコ「へえー。すごいわね。たたきあげってわけね」

アヒオ「彼のキャリアを決定づけたのは、セリエAでのウディネーゼ監督時代だね。1995年から1998年までの3シーズン、地方の弱小チームを率いて強豪ひしめくセリエAで10位、5位、3位という驚異的な成績を残したんだ。そしてこれがきっかけで注目され、彼はイタリア屈指のビッククラブACミランの監督に招聘されるんだ」

アヒコ「大出世ね」


アヒオ「そう。そして彼はACミランの就任一年目の98−99シーズンに見事優勝という偉業をなしとげたんだ。90年代のセリエAは黄金期で、トップクラスの選手が世界各国からイタリアに集まっていた時代だったから、文字通り頂点を極めたわけだ。でも、彼の右肩上がりだった名声はここでピークを迎えるんだ」

アヒコ「就任したばかりの新しいチームですぐに結果を残すなんてただものではないわね。でも、ピークってことは、その後は落ち目になっていくの?」


アヒオ「うん。ミランでの二年目以降、ぱっとした成績は残せず3シーズン目の途中で解任、その後ラツィオやインテル、ユヴェントスなどビッククラブの監督を歴任するんだけれど、クラブの状態が悪い中での途中就任が多かったこともあってか、芳しい成績を残すことはできず、一部の口の悪いイタリアのメディアからは「終わった監督」とみなされていたんだ。

それが去年、日本代表を率いてアジアカップで優勝したことによってまた脚光を浴びることになったってわけ」


アヒコ「へえー。結果こそ残せなかったかもしれないけれど、イタリアのほとんどの有名チームの監督は経験しているのね。歴代の日本代表監督と比べると、実績はピカイチね。でもそんなすごい監督がよく日本に来てくれたわね」

アヒオ「一つにはタイミングが良かったみたいだね。南アフリカW杯の後、彼はイタリア代表監督の座を狙っていたみたいなんだけれど、それがダメになったところに日本からのオファーがあったみたいなんだ」

アヒコ「日本にとってはラッキーだったわけね」

アヒオ「そうだね。それに彼が素晴らしいのは実績だけじゃない。インタビューを読めばわかるんだけれど、選手もコーチもインタビューに答えた誰もが皆、彼の監督としての能力もさることながら、なによりまず彼の人間性を褒めているんだ。確執があったと噂されていたオーナーでさえもそうなんだよ。

それに、ザッケローニ自身のインタビューからは、日本人や日本のサッカー文化に対するリスペクトを感じるし、「対話を重んじて、選手を信頼する」という評判もうそじゃないっていうのが言葉の端々からうかがえるんだ」

アヒコ「そうなのね。そんな素敵な人が監督をしてくれているのなら、これからの日本代表の成長にも期待がもてそうね。そして、この本はそんな日本代表監督についてもっと知りたいっていう代表ファンにオススメね」

アヒオ「うん。そうだね。日本代表就任後の話はあまりないんで、日本代表監督就任以前のザッケローニの経歴や人となりについて知りたいならこの本はいいんじゃないかな。

他にも、デル・ピエロや、インテルのモラッティ会長がザックについてなにか語る貴重なインタビューがあるし、彼の半生を追っていくことによって90年代のセリエAをとりまく状況や雰囲気がわかるので、代表ファンだけでなくて、海外サッカーファンにもオススメの一冊だね」

※このアヒル同士の会話はフィクションであり、登場するアヒルなどの名称は全て架空のアヒルのものです。

2012/03/07

ブクログはじめました

最近読書管理サービスのブクログをはじめました(本当は何年か前に登録して放置していました)。このサイトの右側にある本棚がそれです。

ジュンイチロウの本棚

読書管理サービスは他にもいろいろあるみたいなのですが、比較的老舗で登録者数が多いのと、機能が充実していてiPhoneのカメラでバーコードを読み取って本を登録できるブクログ専用iPhoneアプリが便利なのでこれにしました。

携帯のカメラで本のバーコードを読み取るという機能は昔からあったことはあったのですが、昔試した時はバーコードの読み取り精度が悪く、数冊ならともかく蔵書リストをつくるための数十冊の登録はとてもじゃないが面倒くさくてやってられないと断念したことがあります。

それが今はアプリの性能がよくなったおかげか、iPhoneのカメラの性能が良くなったからなのかよくわかりませんが、実にスムーズにバーコードを読み込んでくれますので数十冊登録しても全然苦になりませんでした。

メインの目的は蔵書管理と備亡録ですが、印象に残った本はレビューもぼちぼち更新していこうと思いますので、よろしければそちらの方もよろしく。

2012/03/05

新 iPadを予想(ソースは妄想)


いよいよ新しいiPadの発表の日が迫ってきましたね。

アップル、3月7日に新 iPad 発表イベントを開催

こういうのは発表前にあれこれ想像するのが楽しいので、私もどんな発表をするのか予想してみようと思います。ソースは私の妄想です。

ちまたで言われているようにディスプレイがより美しく、処理速度がより早く、バッテリーはより長持ち、カメラの性能もアップ、あたりはまあ、当然そうなるでしょう。むしろそうならなかったら驚きます。

製品の見た目的には、iPadからiPad2ですでにかなり改良されたので大きさや形はiPad2からあまり変わらないと思います。場合によってはiPad3ではなくて、iPad2SやiPad2HDのようなiPad2のバージョンアップを印象づける名称になる可能性もあると思います。

しかし、今回の発表のキモは、むしろ価格設定だと私はにらんでいます。

ライバルのAndroidタブレット陣営はAmazonのkindle fireを筆頭に安いタブレットが増え、ものによっては1万円程度のものもでてきています。Androidタブレットなら4万円弱だせばかなりいいものが買えてしまう中で、現在のiPadの4万円代からの価格設定はいかにも高い。

初代iPadやiPad2が出た当時はAndroidタブレットのほうがむしろ値段が高いぐらいでしたが、今回は状況がちがっているのです。いくらiPad3(?)が他社製品と比べて圧倒的に魅力的な製品であろうと4万円前後ですと、割高感が否めません。

もし自分がアップルの立場でしたら、多少利益を犠牲にしてでも、ライバルにつけいるすきをあたえずに徹底的に叩いて、iPadの地位をより不動のものにしておきたいところですのでこうします。

1,現行のiPad2(あるいはiPad2の少しだけ性能をアップさせたもの)をiPad3(仮称)と併売にして引き続き販売、一番安いWi-fi 16Gの値段を15,000〜20,000円に設定してkindleや安物Androidタブレットを牽制。

2,新しいiPad3(仮称)の値段も少し引き下げて一番安いWi-fi 16Gの値段を30,000〜35,000円からに設定。

このぐらいのおもいきった値段設定にします。

これができたら引き続きアップルの大勝利、kindle以外のAndroidタブレットは壊滅に近い打撃をうけるのではないかと思います。(kindleはそもそもiPadとはカテゴリが少し違うので、これはこれで売れ続けると思います)。

値段を安く、というのは個人的な願望もかなり入っていますが、合理的に考えてもそうする意味があるので、まんざら悪くない予想だと思うのですがいかがでしょうか?