あひる道楽: 国立科学博物館「チョコレート展」と東京都美術館「エル・グレコ展」

アヒオ「ブログを見ているみんな、こんにちは！

週末、上野の国立科学博物館でやっている「チョコレート展」と東京都美術館「エル・グレコ展」の二つを観に行って来たよ！」

アヒコ「チョコレート展！そんなものを観るために休みの日にわざわざ！

アヒオくん・・・。14日にお母様からしかもらえなかったことがよっぽどこたえたのね・・・。アヒオくんがそこまでチョコレートに飢えていたなんて思わなかったわ・・・。

かわいそうなアヒオ君！」

アヒオ「アヒコちゃん、おおきなお世話だよ。チョコレート展に行ったのは、エル・グレコ展を観にいったら、別のところでたまたまやっていたからだって。

で、先にエル・グレコ展の方の感想だけれどね。

ボクはあんまり宗教画には興味がなかったので、エル・グレコのことも最近までよく知らなかったんだけれど、ゴヤ、ベラスケスと並んでスペイン三大画家の一人と称されるほどの人だったんで、せっかくなんで勉強だと思って観にいったんだ。

ちなみに「エル・グレコ」っていう名前、実は「ギリシア人」という意味のアダ名で、本名はドメニコス・テオトコプーロスなんだ。

それじゃあなんでこんなアダ名になったのかっていうと、彼の出身がギリシアのクレタ島だったんだ。そのまんまだね。

エル・グレコは、クレタ島でイコン画家からそのキャリアをスタートさせて、その後イタリアのヴェネツィアやローマで修行して、その後スペインのトレドへ移住、後半生をそこで過ごしたんだ。

生きていた時代はだいたい日本の安土桃山時代から江戸時代初期ぐらい、中国の王朝で言うと明代あたりの人になるね」

アヒコ「そうなのね。

ところで、展覧会のポスターみたいに、この人が描くのはもっぱら宗教画なの？」

アヒオ「まあ、そうだね。

トレドに渡った後のエル・グレコは、肖像画、宗教画を得意とした当時の流行画家になったんだけれど、死後しばらくは忘れ去られていたんだ。

でも、19世紀末ごろから20世紀初頭にピカソやセザンヌに再発見され、評価されて現代に至るんだよ。

そういう予備知識を持って今回観にいったんだけれど、実際観てみると、確かに色使いや人物の造形なんかで、ピカソとセザンヌの絵に通ずる部分が随所に見えて面白かったよ」

アヒコ「へええ。ピカソやセザンヌに影響を与えた人なんだ。

この展覧会はいつまでやっているの？」

アヒオ「4/7（日）までだからまだまだやっているけれど、たぶんいつ行っても混んでいるだろうから、早めに行くことをおすすめするよ。

で、次にチョコレート展だ」

アヒコ「世界中のチョコレートが飾ってあるの？」

アヒオ「いいや、ちょっと違うんだなこれが。

それほど期待せずに観にいったんだけれど、意外や意外、この展覧会、すごく面白いよ！

会場は家族連れでにぎわっていたけれど、たしかにこれは家族や友達とワイワイ言いながら観てもおもしろいと思う。

展示内容はこんな感じなんだ。

チョコレートの原点〜カカオ　カカオがどんな植物なのか紹介
チョコレートをめぐる歴史　「カカオをすりつぶした飲みもの」から「食べるチョコレート」になるまでの歴史を振り返ります。
チョコレートと日本　日本のチョコレートヒット商品展示
チョコレートができるまで　チョコレート工場コーナーなど
チョコレート・プロムナード　チョコレートの種類、ショコラティエの技など奥深いチョコレートの世界をさらに紹介します。
チョコレートの未来

カカオの木とカカオの実

」

アヒコ「あら、おもしろそうじゃない！

日本のチョコレートの紹介まであるのね」

アヒオ「うん。そのコーナーでは日本人にはお馴染みの森永や明治やロッテなんかのLOOKやらガーナチョコレートやら、グリコアーモンドチョコレートやら、ポッキーやらの歴代パッケージや当時のポスター、CMなんかが紹介されているんだ。

そういえばチョコボールのおもちゃの缶詰の歴代バージョンも展示されていたよ。ある意味、これも貴重な展示だよね。

ほかで良かったのは、世界各国のチョコレートポッドの展示かな。各国の工芸品の特徴がよく出ていておもしろかったな。もちろん日本のものもあったよ。

それにボクが昔から疑問だった、ココアとチョコレートの差はどこにあるのかも、製造工程の詳細な解説で、よくわかったのも収穫だったな」