
最近海外で日本の右傾化が話題になっている今日このごろですが、みなさん、いかがおすごしでしょうか?
そんな右寄りの波にイマイチ乗り切れないあなたにも右翼がわかる、そんな本を今日はご紹介させていただきたいと思います。
鈴木邦男、北芝健右翼の掟 公安警察の真実―日本のタブー、二大組織の謎を解く
乗るしかない!このビッグウェーブに!
」

で、今日の本は右翼に関する本なのね?
本のタイトルには「公安警察の真実」っていうのも入っているけれど」

この本の特筆すべきはなんといっても著者が学者やジャーナリストではなくて、それぞれ右翼と元公安の当事者達ってことだろうね。
だから、客観性と言う意味では少し注意して読まないといけないかもしれないけれど、当事者ならではの話なんかもあって、なかなかおもしろい本だったよ」


でも、この本はそういう人でもわかるようにと、一から解説してくれるし、著者は二人とも、自分たちの組織が世間からどのような目で見られているのかもよくわかった上で書いてくれているから、たまにはちょっと違った世界をのぞいてみるのもおもしろいんじゃないかな」


- 第1章 右翼とはいかなる組織か
鈴木邦男の定義によると、右翼とは「自分こそが日本だ」と思っている人たち、日本人としてのナショナリズムをもつ人間。
でも、一口に右翼といっても、いろんな団体があって、おおまかに分けると、
- 昔からの右翼運動の流れをくんでいる伝統右翼
- ヤクザ右翼とも呼ばれている任侠系右翼
- 既成の右翼団体とは異なる成り立ちを持つ新右翼
この3つに分類されるんだって(あくまで鈴木邦男による分類)。この分類は思想的な分類というより、成り立ちによる分類で、鈴木邦男の「一水会」はこの中の新右翼に分類されるんだ」

でもそもそも右翼ってなんで「右翼」って呼ぶの?」

だけど、時代や場所とともに使い方は少しずつ変わっていって、ロシア革命を起こした人たちは自らを「左翼」と称して、旧体制と結託した資本家や特権階級を「右翼」、あるいは「反動」と言って糾弾したらしい。
それで、日本の事情なんだけれど、
大正時代になって、社会主義や共産主義なんかが流行って、その活動家たちもロシア革命の活動家に習って自らを左翼と称し、同じく対抗勢力を右翼だとしたんだ。
だからどちらかと言うと、「右翼」っていう言葉は、もともとは右翼の人達が自称したというより、左翼陣営が敵を批判や罵倒する意味合いがあったんだね」

でもよくわからないのは、二番目の任侠系右翼っていうやつなのよね。
そんな愛国者たる右翼達が、どうしてヤクザとか暴力団と結びつくのかしら?なんとなく、今の右翼のイメージって、このヤクザ右翼のイメージが強いんだけれど」

この本によると、そういった任侠系右翼は、戦後、共産党勢力や左派労組による労働運動や左翼活動に対して警察力が不足していたため、保守系政治家と右翼の実力者が、任侠団体を右翼団体に転換して、大同団結させようとした流れの中で、出来上がったんだって。
だから、それまでヤクザとか暴力団とか呼ばれていた人達がヤクザをやめて右翼団体をつくろうかと、60年安保以降に右翼がどっと増えたらしい。
詳しい流れは本書を読んで欲しいんだけれど、左翼を抑えるために、任侠系右翼がたくさん生まれたんだね。
今では想像するのも難しいけれど、当時はいかに左翼の勢力や活動の影響力が大きかったかがわかるね」

でもそれだけ出自も主張もいろんなタイプの右翼団体があるんだったら、やっぱりお互い仲が悪かったりするんじゃない?」

これもあくまでも鈴木邦男によると、ってことだけれど、右翼の場合は「天皇陛下万歳!」と言っていれば、多少主張が違っても許しあい、認めあうみたいなんだ。だから、時には交流したり、活動をともにすることもあるらしい。おおらかだね。
実際、かつて野村秋介っていう右翼の活動家が「風の会」で選挙に出た時は、国内の右翼活動家が団結して応援して、伝統右翼も任侠右翼も新右翼も垣根を乗り越えて戦ったみたいだよ」


長くなっちゃったんで、今日はこのぐらいにしておこうか。
次は第2章「右翼の謎と掟」の紹介だ。
実はこの章がこの本で一番おもしろいんだ。右翼の実際の活動内容や最近の事情なんかについてのお話だよ。
それじゃあまた次回」


To Be Continued...
<キャスト>




0 件のコメント:
コメントを投稿