アヒオ「みんな!こんにちは!
「はじめての『金瓶梅』」、まだまだ続くよ!
今日は、西門家の番頭、使用人の人物表だ」
アヒオ「大きなお世話だよ、アヒコちゃん!」
それにしても人の数がすごいわね。これ、全部西門慶が雇っている人なの?」
アヒオ「そうなんだ。西門慶は、もともと『水滸伝』では金持ちの薬屋の旦那っていう設定だったんだけど、この『金瓶梅』では、彼は女性関係のみならず、ビジネスにも熱心で、物語の中で事業をどんどん拡大していって、糸屋や呉服屋までやっているから、その分、登場人物も膨大になっているんだ。
そして、西門慶は当然のように、使用人の女房たちにも手をつけて、一騒動起こったりするわけだね」
でも、使用人だけで、こんなにたくさんいたら、覚えきれないわね。ポイントになる人だけ教えてもらえないかしら?」
アヒオ「実はこの中で、重要な人ってあんまりいなくて、たいてい単発での登場だったりするんだけど、しいてあげると、韓道国、王六児、玳安、鄭来旺、宋恵蓮かな。
韓道国、王六児夫婦の悪どさ、エネルギッシュさは、西門慶にひけをとらなくて、二人は西門慶の死後もうまく立ちまわって生き延びるんだ。
玳安は西門慶の死後、正妻の呉月娘に目をかけられて、彼女の侍女、小玉と結婚し、養子にしてもらい、西門家の跡継ぎとなる。
鄭来旺の妻、宋恵蓮は、纏足自慢の潘金蓮よりもさらに小さい纏足の持ち主で、自分でもそれを鼻にかけて(纏足の文化では、足が小さい方が美しいとされた)、金蓮と張り合おうとするというおいしいキャラだ。
まあ、結局、金蓮にこっぴどくやられちゃうんだけどね・・・」
アヒオ「肉体労働の多い下女たちはしていないだろうけれど、この時代(北宋)の身分の高い女の人は、たいてい「纏足」していたっていうのは、基礎知識として『金瓶梅』では覚えておいたほうがいいだろうね。
この使用人達っていうのは、名前が似ている人も多くて、読んでいてよく混乱するので、この表を参考にしてもらえるとうれしいな。
それじゃあ、今日はこのへんで」
金瓶梅〈上〉 (徳間文庫)
笑笑生 土屋 英明
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白鳥(しらとり)先生・・・スワン系アラサー女子。カモ文化学園の教師。独身。学園のマドンナ的存在で、密かに思いを寄せる男子生徒多数。好きな話題はシモネタ。好きな牛丼系チェーン店は松屋。
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