アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。
アヒコ・・・アヒル系女子。好きなスイーツは牛乳プリン。
アヒオ「うん、今、セレッソ大阪がなにかと好調だからね」
アヒコ「セレッソ大阪?そういえば、つい最近、Jリーグが開幕したところね」
アヒオ「そうそう。そのJリーグで、先週末に大阪ダービーがあって、9年ぶりにホームの長居スタジアムでガンバ大阪に勝ったんだよ」
アヒコ「へえぇ」
アヒオ「それだけじゃない。U-23日本代表が清武、山口、 扇原といったセレッソ大阪所属の選手の活躍で オリンピック出場を決めたり、元セレッソ大阪で現ドイツのドルトムント所属の香川が決勝点となるバースデーゴールを決めたりと、セレッソ大阪に関する明るい話題がつづいているんだよ」
アヒコ「すごい!すごい!よかったわね!
これでセレッソももう「弱い方の大阪」とか「マイナーな方の大阪」とかいわれなくてすむわね」
アヒオ「アヒコちゃん、それはいいすぎだよ・・・。
それはそうと、今日紹介する本も、サッカー関連だよ。片野道郎+アントニオ・フィンコ「監督ザッケローニの本質」」
監督ザッケローニの本質
アヒコ「日本代表監督のザッケローニの本なのね」
アヒオ「そう。この本は副題が「18人の証言で探る知将の戦略」とあるように、過去にザッケローニの下でプレーした選手やコーチ、他にも息子や、クラブのオーナーなどの証言を交えながら、アジアカップ優勝直後までのザッケローニを紹介する本なんだ。そしてザッケローニ本人のインタビューもちゃんと入っている」
アヒコ「ドキュメンタリーとインタビューの両方が入っているのね」
アヒオ「この本を読んで、ザッケローニがどれぐらい優秀な人なのかが改めてわかったし、日本代表監督になってくれて本当によかったと、ますますファンになっちゃったよ」
アヒコ「例えば?」
アヒコ「例えば?」
アヒオ「そうだな。それじゃあ、ざっと彼の経歴を紹介してみようか。まずこの人、プロ選手の経験はないんだ」
アヒコ「ええっ!?選手じゃなかったの!?
でも、選手の経験もないのに、ザッケローニさんはどうやって監督になれたの?」
アヒオ「彼はもともと、実家が経営するホテルで支配人をしていたんだ。彼には監督になるための特別なコネも資格もなかったので、ホテルで働きながら、地元のアマチュアチームの監督からキャリアをスタートさせて、セリエC、セリエB、セリエAと地道に実績を積み上げて今の地位までのぼりつめたんだよ」
アヒコ「へえー。すごいわね。たたきあげってわけね」
アヒオ「彼のキャリアを決定づけたのは、セリエAでのウディネーゼ監督時代だね。1995年から1998年までの3シーズン、地方の弱小チームを率いて強豪ひしめくセリエAで10位、5位、3位という驚異的な成績を残したんだ。そしてこれがきっかけで注目され、彼はイタリア屈指のビッククラブACミランの監督に招聘されるんだ」
アヒコ「大出世ね」
アヒオ「そう。そして彼はACミランの就任一年目の98−99シーズンに見事優勝という偉業をなしとげたんだ。90年代のセリエAは黄金期で、トップクラスの選手が世界各国からイタリアに集まっていた時代だったから、文字通り頂点を極めたわけだ。でも、彼の右肩上がりだった名声はここでピークを迎えるんだ」
アヒコ「就任したばかりの新しいチームですぐに結果を残すなんてただものではないわね。でも、ピークってことは、その後は落ち目になっていくの?」
アヒオ「うん。ミランでの二年目以降、ぱっとした成績は残せず3シーズン目の途中で解任、その後ラツィオやインテル、ユヴェントスなどビッククラブの監督を歴任するんだけれど、クラブの状態が悪い中での途中就任が多かったこともあってか、芳しい成績を残すことはできず、一部の口の悪いイタリアのメディアからは「終わった監督」とみなされていたんだ。
それが去年、日本代表を率いてアジアカップで優勝したことによってまた脚光を浴びることになったってわけ」
アヒコ「へえー。結果こそ残せなかったかもしれないけれど、イタリアのほとんどの有名チームの監督は経験しているのね。歴代の日本代表監督と比べると、実績はピカイチね。でもそんなすごい監督がよく日本に来てくれたわね」
アヒオ「一つにはタイミングが良かったみたいだね。南アフリカW杯の後、彼はイタリア代表監督の座を狙っていたみたいなんだけれど、それがダメになったところに日本からのオファーがあったみたいなんだ」
アヒコ「日本にとってはラッキーだったわけね」
アヒオ「そうだね。それに彼が素晴らしいのは実績だけじゃない。インタビューを読めばわかるんだけれど、選手もコーチもインタビューに答えた誰もが皆、彼の監督としての能力もさることながら、なによりまず彼の人間性を褒めているんだ。確執があったと噂されていたオーナーでさえもそうなんだよ。
それに、ザッケローニ自身のインタビューからは、日本人や日本のサッカー文化に対するリスペクトを感じるし、「対話を重んじて、選手を信頼する」という評判もうそじゃないっていうのが言葉の端々からうかがえるんだ」
アヒコ「ええっ!?選手じゃなかったの!?
でも、選手の経験もないのに、ザッケローニさんはどうやって監督になれたの?」
アヒオ「彼はもともと、実家が経営するホテルで支配人をしていたんだ。彼には監督になるための特別なコネも資格もなかったので、ホテルで働きながら、地元のアマチュアチームの監督からキャリアをスタートさせて、セリエC、セリエB、セリエAと地道に実績を積み上げて今の地位までのぼりつめたんだよ」
アヒコ「へえー。すごいわね。たたきあげってわけね」
アヒオ「彼のキャリアを決定づけたのは、セリエAでのウディネーゼ監督時代だね。1995年から1998年までの3シーズン、地方の弱小チームを率いて強豪ひしめくセリエAで10位、5位、3位という驚異的な成績を残したんだ。そしてこれがきっかけで注目され、彼はイタリア屈指のビッククラブACミランの監督に招聘されるんだ」
アヒコ「大出世ね」
アヒオ「そう。そして彼はACミランの就任一年目の98−99シーズンに見事優勝という偉業をなしとげたんだ。90年代のセリエAは黄金期で、トップクラスの選手が世界各国からイタリアに集まっていた時代だったから、文字通り頂点を極めたわけだ。でも、彼の右肩上がりだった名声はここでピークを迎えるんだ」
アヒコ「就任したばかりの新しいチームですぐに結果を残すなんてただものではないわね。でも、ピークってことは、その後は落ち目になっていくの?」
アヒオ「うん。ミランでの二年目以降、ぱっとした成績は残せず3シーズン目の途中で解任、その後ラツィオやインテル、ユヴェントスなどビッククラブの監督を歴任するんだけれど、クラブの状態が悪い中での途中就任が多かったこともあってか、芳しい成績を残すことはできず、一部の口の悪いイタリアのメディアからは「終わった監督」とみなされていたんだ。
それが去年、日本代表を率いてアジアカップで優勝したことによってまた脚光を浴びることになったってわけ」
アヒコ「へえー。結果こそ残せなかったかもしれないけれど、イタリアのほとんどの有名チームの監督は経験しているのね。歴代の日本代表監督と比べると、実績はピカイチね。でもそんなすごい監督がよく日本に来てくれたわね」
アヒオ「一つにはタイミングが良かったみたいだね。南アフリカW杯の後、彼はイタリア代表監督の座を狙っていたみたいなんだけれど、それがダメになったところに日本からのオファーがあったみたいなんだ」
アヒコ「日本にとってはラッキーだったわけね」
アヒオ「そうだね。それに彼が素晴らしいのは実績だけじゃない。インタビューを読めばわかるんだけれど、選手もコーチもインタビューに答えた誰もが皆、彼の監督としての能力もさることながら、なによりまず彼の人間性を褒めているんだ。確執があったと噂されていたオーナーでさえもそうなんだよ。
それに、ザッケローニ自身のインタビューからは、日本人や日本のサッカー文化に対するリスペクトを感じるし、「対話を重んじて、選手を信頼する」という評判もうそじゃないっていうのが言葉の端々からうかがえるんだ」
アヒコ「そうなのね。そんな素敵な人が監督をしてくれているのなら、これからの日本代表の成長にも期待がもてそうね。そして、この本はそんな日本代表監督についてもっと知りたいっていう代表ファンにオススメね」
アヒオ「うん。そうだね。日本代表就任後の話はあまりないんで、日本代表監督就任以前のザッケローニの経歴や人となりについて知りたいならこの本はいいんじゃないかな。
他にも、デル・ピエロや、インテルのモラッティ会長がザックについてなにか語る貴重なインタビューがあるし、彼の半生を追っていくことによって90年代のセリエAをとりまく状況や雰囲気がわかるので、代表ファンだけでなくて、海外サッカーファンにもオススメの一冊だね」
※このアヒル同士の会話はフィクションであり、登場するアヒルなどの名称は全て架空のアヒルのものです。
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