原作は未読ですが、原作も映画も見たら面白いんだろうなあとは常々思っていたので、いい機会だと思い、これを選んだんですが、予想通りおもしろかったです。
どのくらい面白かったかというと、この後、すぐ原作を買って帰ったぐらいです。映画を見て「映画もおもしろいけれど、これは絶対原作のほうがおもしろい」と思ったので。アベンジャーズを10点だとすると、これは7点ぐらいのおもしろさ。
どんな話かというと、主人公は安井算哲という算術が趣味の碁打ち。彼が主君に命じられて唐のころに伝来した不正確な暦を改め、新しい日本独自の暦をつくるという大事業に従事することになるっていうお話です。
そこに碁の天才本因坊道策や、算術の天才関孝和、徳川光圀なんていう少し地味ですが、江戸時代のオールスター級の人物がからんでくるわけです。
地味な江戸時代の「算術」がこれだけクローズアップされた映画というのもめずらしいので、それだけでも楽しめました。
数学といえば、難しくてつまらないものという描写をされる作品も多いのですが、今作では登場人物たちが嬉々として算術に取り組んでいるのが魅力的に描かれていて、よかったです。
終盤にかけて、ちょっと強引だなと思う展開や、無理があるように感じられる設定、ご都合主義的なラストが気になりましたが、これはおそらく映画化にあたって、時間内でうまくお話をまとめるための改変なんだろうなあと予想しましたので、原作ではどうなっているのか、これから読むのが楽しみです。
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