ブラジルワールドカップ あれこれ ３位決定戦と決勝戦雑感

優勝はドイツでした。おめでとうございます。

昨日の夜、さっそく再開されたJリーグのセレッソ大阪対川崎フロンターレ戦を見て、ああ、やっぱりこれが日常で、ワールドカップはお祭りだったのだな、という気持ちになりました。

普段、日本代表戦やワールドカップぐらいしかサッカーを見ない人からしたら「あのハイレベルな試合を見た後でJリーグを見たら、レベルが低くてつまらないんじゃないの？」と思われるかもしれませんが、贔屓チームの年間を通したリーグ戦の試合を見るおもしろさっていうのは全然別物で、ワールドカップのすごく盛り上がった一部の試合を除くほとんどの試合より、こっちの方がおもしろいんですよね。

で、ワールドカップに話を戻しますと、御存知の通り、ドイツが優勝したわけで、個人的にはブラジルが優勝するよりはましだけれど、つまらないなあ、という結果に終わってしまいました。一番強いチームが優勝したのですから、文句をいう筋合いは全くないのですが。

すでにワールドカップも随分前の出来事だったような気さえします。では、３位決定戦と決勝戦雑感を。

ブラジル　対　オランダ　３位決定戦

今大会のロッベンはMVP級の活躍
いい笑顔で終わって良かった。

オランダは３位に執着しなさそうだったので、さすがにブラジルが勝つだろう、と思ったのですが、終わってみればオランダの圧勝。点が入ったのでそれなりに面白い試合でした。

ネイマールのいなくなったブラジル攻撃陣の弱さが強いはずの守備にまで悪影響を与えていました。

オランダは最後に第３ゴールキーパーまで思い出出場で交代する余裕っぷり。ブラジル相手にこれができる国なんてそうそういないでしょうね。こうなるとなおさら、決勝まで進んだオランダを見たかったです。

ブラジルも、結果だけ見ると４位ですから、実はここ最近のワールドカップの中では良い方の順位なんですが、なにしろ自国開催で、しかもドイツ相手にあの大敗ですから、残念ながらものすごく弱い印象を与えたまま大会を去ることになってしまいました。

ドイツ　対　アルゼンチン　決勝戦

圧倒的な存在感、ノイアー

結局、今大会の決勝トーナメントを通しての傾向である「勝ちそうな方が勝つ」が決勝でもあてはまってしまいました。例外はオランダ対アルゼンチンぐらいだったと思うのですが、この試合だってPK戦の末での結果ですし。ドイツは本当に勝負強かった。アルゼンチンは３，４回あったチャンスをことごとく外したらそりゃあ勝てません。

良くも悪くも非常に決勝戦らしい、緊張感にあふれたハイレベルな試合でした。なにはともあれ、決勝までPKにならなかったこと、疑惑の判定やレッドカードなどが出なかったことは素直に喜びたいです。文句なしのドイツの勝利。

ただ、やっぱり一視聴者としては点の取り合いが見たかったし、どちらが勝つにせよ、メッシが得点なりアシストなりをして欲しかった、というのがありますので、その点は残念でした。

簡単に総括すると、グループリーグは先制点をとったチームが負ける試合が続出して、コスタリカが大躍進をとげるすごい展開で、その一方、不可解な判定や明らかな誤審も多く、この大会、大丈夫か？いったいこの先どうなるんだろう！？とワクワク、ヒヤヒヤしながら見ていたのですが、決勝トーナメント以降は、判定も安定し、強いほう、先制点をとったほうがそのまま勝つ試合やスコアレスで延長PKの試合が大部分を占めるある意味順当な、悪く言えば（ブラジルの大敗を除けば）つまらない結果に終わる試合ばかりに落ち着いたので、それをちゃんと実力がそのまま発揮されたと良い方にとらえると、まあまあ成功したワールドカップだったと思います。