2012/11/22

どれを選ぶ? kindle paper whiteとその他の電子書籍端末

文庫本とのサイズ比較
アヒオ「それじゃあ、今日は前回の続きで、数ある電子書籍端末のなかで、どうしてボクがこのkindle paper whiteを買ったのか説明してみよう」


amazonの「Kindle Paperwhite」



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楽天の「kobo glo」



アヒコ「電子書籍専用端末って、いろいろあるのね。


アヒオくんがkindleを選んだのは、やっぱりkindleが電子書籍端末の中で一番メジャーだからなの?

他のやつとそんなに違うの?」

新書とのサイズ比較
アヒオ「ぜんぜん違うね。圧倒的に。

よくわからなかったら、とりあえずkindleを買っておけば間違いがない

商業誌やメディアなんかではなかなか正直には言えないだろうけれど、はっきりいって他機種は現状、比較対象にすらならない

他の端末は条件(例えばある本はこの端末でないと読めない、など)によっては、2台目として買うならありかもしれないけれど、わざわざkindle以外を1台目に選ぶのは現状非常にリスクが高いと思うね」

アヒコ「へー、そんなに差があるの?

ってことは、kindleってそんなに高性能なの?すごく使いやすいの?」

kindleの裏側。マット加工


アヒオ「いや、kindleが他と比べて特に高性能だとは限らない。そもそもボクは別にそんなところは見ていないんだ。

だからひょっとしたら、他の機種の方がkindleを参考にして作っている分、ハードウェアだけでいうと、デザインがおしゃれだったり、小さかったり、軽かったり、多機能だったり、処理速度が早かったり、電池の持ちがよかったり、安かったりするかもしれない。

それに本の読みやすさ自体は全て同じ電子ペーパーと電子インクの技術を使っているから、たぶん、どれもそれほど差はないとは思う。

特にBookLiveのLideoは一番後発だけあって、kindleの長所や欠点をよく研究していて、機能的にほとんど上回っているうえに、kindleより値段も割安だ。

日本語の電子書籍の品ぞろえも今のところ一番良さそうだし、kindleや他の電子書籍端末以上にパソコンが苦手な人やクレジットカードを持っていない人への配慮もしている。書籍での店頭決済ができる電子書籍リーダーはいまのところこれだけだから、この点は評価したいね。

まだ発売していないから、実物を確認して実際の使い勝手をみてみる必要があるけれど、これだけはひょっとしたらkindleの有力な対抗馬になるかもしれないね。まあそれも、今後Lideoがある程度売れたら、という条件付きではあるのだけれど。

そこらへんは、ネットや雑誌で調べればいろいろ比較されているから、見てもらったらいいんだけれど、実はそれらは電子書籍端末を選ぶ上でたいして重要ではないんだよね」

アヒコ「そうなの? 普通は、それぞれの端末のスペックや値段を比較して検討するもんじゃないの?」

設定でパスワードロックもかけられます。
スマートフォンと違い、パスワード入力なしで本が買えてしまうので、ロックはかけておいたほうがいいでしょう。


アヒオ「端末そのものの使い勝手はもちろん大事だけれど、それ以上に電子書籍端末を選ぶ上で一番重要なのは、結局どんな本がどれだけおいてあるのか、そしてサービスがどれだけ信頼できて将来、ちゃんと安心して使えそうなのか。

この2点なんだよね。

電子書籍端末って紙の本と違って電子機器だから、落としたり、濡れたりして壊れる可能性があるよね?

そういった場合、電子書籍は普通、新たに端末を買い直せば、電子書籍販売サイトから再び同じ本をダウンロードできる。

ところがもしその時、端末の事業主が電子書籍から撤退してサービスが終了していたら、買った電子書籍を再ダウンロードできない恐れがある。そうなると、別の電子書籍ストアで新たに同じ本を買い直すハメになるかもしれない。

そういう意味で、Sonyや楽天のようなもともとが本と縁もゆかりもない会社のサービスは、非常に怖い。

もし彼らの端末が今後、成功をおさめれば、まあいいんだけれど、売れなくて失敗と判断されたらいつ電子書籍事業から撤退するかもわからない。

彼らにとって電子書籍事業なんてたくさんある事業のうちのひとつにしかすぎないからね。

特に楽天はkoboを出したあと、それ以前にやっていた別の電子書籍販売サービス「Raboo」を2013年3月31日で終了を発表したという前科がある。

サービスを始めてからわずか一年ほどで撤退宣言。経営判断としては正しいかもしれないけれど、ユーザーはたまったもんじゃないね。

だからRabooで電子書籍を集めていた人は、今後はもう新刊をここで買えないし、購入データを後日、別の端末にダウンロードもできなくなっちゃうんだ」


アヒコ「たった一年で。怖いわ」

アヒオ「その点、Amazonはもともとが本を売る会社だから、Amazonが潰れない限り、この分野から撤退することはありえない。これがコケたら、Amazonは本当にやばいからね。

なにより海外ですでに実績があるから、サービスの充実度と安心感ではダントツなんだ」

アヒコ「なるほどね。で、品ぞろえはどうなの?」

アヒオ「外国語の書籍を含めちゃうとkindleがダントツなのはもちろんなんだけれど、日本語の書籍に限って言えばいまのところそこまで大きな差はない。でも、やっぱりamazonは他とは規模が違うから、今後もどんどん増えていくだろうなあというのは容易に想像できる。

現状は、日本語書籍の冊数だけだとBookLiveのLideoが一番多そうなんだけれど、ボクの場合、洋書も読みたいし、将来的には中国語の書籍も読めるようになるのに期待していたから、そうなると、最初から日本市場だけを見ているようなLideoは選択肢に入らないんだよね」

アヒコ「なるほどね。

じゃあ、迷ったらとりあえず本命のkindle、もし日本語の書籍だけでいいならLideoももしかしたら良いかもしれない、って感じなのね」

アヒオ「そうだね。Lideoはまだ発売していないからあまり過渡な期待は禁物だけれど、ボク個人の意見としてはそうなるね。

Lideoのいいところは、ネットやクレジットカードを使わない層のことをよく考えているところだね。端末を本屋で販売することまで考えているみたいだから、そういう層にはLideoは良いかもしれない。

でも、そうではなくて、ある程度PCを使いこなせて、普段Amazonで買い物をしている人は、kindleにしておけばkindleアプリを使ってiPhoneやiPad、Android端末なんかでも買った書籍データを使いまわせるし、電子書籍を買う時に紙の本を買う時と同じamazonのサイトで探せるから、探しやすくて、しかも紙の本との値段の比較もしやすいっていうアドバンテージもある。これもすごく重要なポイントだね。

欲しい本があるとき、まず電子書籍になっているかどうか調べて、それがなければ紙の本を買う、あるいは中古本の値段と比べて安ければそちらを選ぶ、ということがスムーズにできるのはamazonとkindleの組み合わせならではだ。

とにかく総合的に見たらkindleが圧倒的にすごすぎるんだ」

「わかったわ。アヒオ君、ありがとう。

私はまだ、そこまで読書専用端末が必要か自信がないし、漫画とか雑誌も読みたいから、iPad miniとどちらにするか、もう少し様子見をしようと思うわ」

アヒオ「そうだね。電子書籍専用端末は日常的に活字だけの本を読む人にはすごく良いアイテムだけれど、そうでない人にとっては、必ずしも必要な商品ではないと思う。

それに端末自体が発展途上で、端末代もまだ高いし、わざわざこれを買わなくても紙の本で充分かもしれないから、よく考えて購入したほうがいいと思うよ。

というわけで、今日の電子書籍端末の紹介は、これでおしまい。

またkindleをもう少し使ってみたら、感想も紹介するね」

羽「それじゃあみんな、またね〜!」

To Be Continued...

<キャスト>

アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。

アヒコ・・・アヒル系女子。好きなスイーツは牛乳プリン。


ガチョオ・・・ガチョウ系男子。好きなチームはガンバ大阪。


白鳥(しらとり)先生・・・スワン系アラサー女子。カモ文化学園の教師。好きな牛丼系チェーン店は松屋。

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