2013/10/04

本格派三国志エッセイ 高島 俊男「三国志 きらめく群像 」

Nuigurumi

アヒオ「みんな、こんにちは!きょう、紹介するのは、この本だ」

三国志 きらめく群像 (ちくま文庫)
高島 俊男
4480036032

目次

正史『三国志』の話
1 混沌のはじまり
2 曹操をめぐる勇士傑物
3 北方の勇者たち
4 献帝とその周辺
5 荊州の人々
6 西方の暴れ者
7 孫権の家臣
8 劉備の配下
9 益州・漢中の人たち
10 女たち
11 四大スター


アヒコ「あら、アヒオくんの好きな三国志の本ね

アヒオ「まあね。作者は名著「中国の大盗賊」の高島俊男だ。

「中国の大盗賊」もそうだったけれど、この人の文章はとにかく軽妙でおもしろいし、とっても読みやすいんだ

アヒコ「そうなのね。で、どんな内容なの?目次を見た感じでは三国志の解説書みたいね」

アヒオ「うん、まあそうなんだけれど、ざっくりいってしまえば、三国志をテーマにしたエッセイ集だね。

だから、文章はすごく読みやすくて気軽に読み通せるんだけれど、内容は演義や正史、その他文献資料を駆使して、実際はどうだったのか検証を重ねる、結構本格的な読み物なんだ。

ものが三国志だけに、似たようなコンセプトの本というのは、類書はわりとあるんだけれど、この本が取り扱う人物は、曹操や諸葛亮などのメインキャラだけではなくて、涼州や荊州の群雄や、宮廷の人達など、どちらかと言うと、物語なんかではサブキャラ扱いで、なかなか紹介されることのない人物も多いので、演義でも漫画でもいいけれど、何らかの形で三国志に触れたことがあって、もっと後漢末の時代を知りたい人には、なかなかいい本だと思うよ

特に一番最初の章の「正史『三国志』の話」の部分を読めば、中国の歴史書というのがどのようなもので、三国志がどういう風に成立して、どのように発展してきたのかがコンパクトに、かつ専門的にまとまっているので、この章を読んだだけで、充分この本を読んだ元がとれるぐらい勉強になるよ」

アヒコ「ふううん。そうなのね。

でも私、三国志とか、漫画も含めて全く読んだことないのよね〜」

アヒオ「・・・。

さすがにそれだとこの本の良さをこれ以上アピールするのは難しそうだから、ガチョオ君にも紹介しようかな・・・」

アヒコ「そのほうがいいと思うわ。人物名とか言われても、私わからないし」

アヒオ「わかったわかった。

まあ、この人の本は、専門知識のない人にもわかりやすくて、しかも内容のレベルは決して低くないっていういい本だから、それだけわかってくれたら、また興味が出た時に読んでくれたらいいよ。

じゃあ、今日はこのぐらいで」

二羽「それじゃあみんな、またね〜」

<キャスト>
アヒオ・・・アヒル系男子。好きなチームはセレッソ大阪。最近のお気に入りはイナバのタイカレー缶(イエロー)。今年の目標は紅楼夢読破。
 
 アヒコ・・・アヒル系女子。真面目で好奇心旺盛な女の子。好きなスイーツは牛乳プリン。現在、ダイエットに挑戦中。
 
ガチョオ・・・ガチョウ系男子。好きなチームはJ2のガンバ大阪。

白鳥(しらとり)先生・・・スワン系アラサー女子。カモ文化学園の教師。独身。学園のマドンナ的存在で、密かに思いを寄せる男子生徒多数。好きな話題はシモネタ。好きな牛丼系チェーン店は松屋。

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