ビブリオバトルとは !!??
【公式ルール】
- 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる
- 順番に一人5分間で本を紹介する
- それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う
(参考リンク)知的書評合戦ビブリオバトル公式ウェブサイト
- 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする
<参考過去記事>
オススメ本をみんなでプレゼン 「ビブリオバトル」をやってみた in 飯田橋 2013年11月
オススメ本をみんなでプレゼン 「ビブリオバトル」をやってみた in 新宿 2013年2月
ちなみに今回は時間に余裕があったこともあって、ルールはある程度ゆるやかに運用して、5〜10分程度でプレゼン、その後5〜10分程度質問タイム、と大体一人発表時間10分前後でやりました。
それが終わった後は、各自発表した本以外の読み終わった不要な本を持ち寄り、それぞれ1分程度ずつ紹介して交換会を行うというのがいつもの流れです。
(そういうこともあって、我々の間では「ビブリオバトル」というより「シェア会」という呼び名のほうが定着しつつあります)
では、今回みんながプレゼンした本を紹介。8人で10冊(時間が余ったので二人は2冊発表)順番は発表順で。
木村隆志「友活はじめませんか? 30代からの友人作り」
「婚活」ならぬ「友活」。今までありそうでなかった「友達の作り方」のハウツー本。
中身は意外としっかりしていて、テクニカルな内容なので、営業のハウツー本に通じるところもあるそうです。
弓月 光「瞬きのソーニャ」
漫画です。
小林よしのり「AKB48論」
出オチの感が無きにしもあらずですが、紹介を聞くとちょっと読んでみたくなりました。紹介者曰く「こんなかわいい中年(小林よしのりのこと)はいない!」とのことで、全編熱いAKBへの思いがあふれているみたいです。
新田次郎「八甲田山死の彷徨」
「天はわれわれを見放した。」の名フレーズでお馴染み。組織論としても面白いそうです。
島田荘司「写楽 閉じた国の幻」
島田荘司による「写楽」の謎の新解釈。2011年版「このミス」2位(ちなみにこの年の1位は貴志祐介「悪の教典」)。
発表者は図書館から写楽の画集を借りてきて、画集を見せながら、プレゼンしてくれました。
泡坂妻夫「生者と死者 酩探偵ヨギ ガンジーの透視術」
私がプレゼンしたのがこれ。またレビューするつもりですが、袋とじになっているのが重要な小説ですので、電子書籍化不可能、古本で買っても楽しめないという特殊な作品です。
ですので、今回のプレゼンのためにわざわざもう一冊新刊を買って当日に臨みました。
高月 靖「キム・イル 大木金太郎伝説: 海峡を越えた原爆頭突き」
韓国出身のプロレスラー大木金太郎ことキム・イルの伝記なのですが、これを読めば彼の人生を翻弄した朝鮮戦争前後の韓国の政治的事情までわかってしまうという本だそうです。
北村行孝「日本の原子力施設全データ 完全改訂版 「しくみ」と「リスク」を再確認する」
ブルーバックスということで、本格的なデータ中心の本です。3.11後の本ですので、そこら辺の事故に関することにも言及しているそうです。
ちなみに紹介者の「推し原発」は「女川(おながわ)原子力発電所」だそうです。
架神 恭介「仁義なき キリスト教史」
これも私がプレゼンした本です。電子書籍で読みましたので、現物はなし。iPadで紹介しました。
キリスト教をヤクザ組織「キリスト組」と見立てて、血なまぐさいキリスト教の歴史を、「仁義無き戦い」風に描いた面白い本です。こんなわかりやすいキリスト教史そうないと思います。
北村賢志「虚構戦記 研究読本」
昔、ちょっとしたブームになった虚構戦記(太平洋戦争時の日本軍のif小説)に対して一つ一つツッコミを入れる本だそうです。
こういう「空想科学読本」的な空想に真面目にツッコむ本というのは、逆に歴史を検証する際、新しい視点が得られるという意味でおもしろそうだと思いました。
以上です。
今回もまたいろんな本が集まりました。一口に本好きといっても、結構みんな守備範囲が違うので、毎回新たな発見があります。
定期的にやっていることからわかるように、これは結構楽しいですので読書好きな人なら一度やってみたら面白いと思いますよ。
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