藤巻 忠俊「黒子のバスケ」29 巻を読みました。
次巻で完結ということで、いよいよ物語は決勝戦の大詰めを迎えているのですが、残念ながら漫画としての面白さのピークは、数巻前ですでに終わってしまっていて、風呂敷をたたむためにあっぷあっぷで結末へ向かっているという印象です。
こういう漫画の常として、敵は試合ごとにだんだん強くなっていくので、しかたのないことだとも思うのですが、決勝の相手チームのエース、いわゆるラスボスが万能過ぎて、ちょっとつまらないんですよね。なんでもできる上に予知能力まであって、しかも能力を使うための制限も今のところ特にない。ある程度長所と短所のある敵のほうがどうやって戦うのかこちらもいろいろ考えながら読めて楽しいのですが、ここまで完璧だとちょっと。
それから、たまたまこの巻は主人公である黒子が終わりの方を除いてほとんどでてこないので、そこらへんも残念でした。
それから、たまたまこの巻は主人公である黒子が終わりの方を除いてほとんどでてこないので、そこらへんも残念でした。
ただ、そうはいっても、次巻で完結ということで、ジャンプ連載作品なのに無理やり話を引き伸ばさずに終わるのは、好印象です。
実はこの漫画、つい最近まで読んだことがなかったんです。
黒子のバスケ脅迫事件でその存在を知り、こんな事件まで起こってしまうぐらい影響力のある作品だからたぶん面白いんだろうなあ、ぐらいには思っていたのですが、たまたまkindleのコミック期間限定無料コーナーの中に1巻だけあったので(現在は終了)、試しに一巻を読んで、すっかりはまって、その後コミックレンタルで全部読んでしまいました。Amazon恐るべし。
ちなみにこのコミック期間限定無料、Amazonのサイトでラインナップを変えながら常時やっていて、たいてい一巻か二巻ぐらいだけ無料で読めるのですが、種類はそこそこあるので、いろいろな作品を一巻だけ流し読みしたりして、楽しめるのでいいですよ。
「黒子のバスケ」を知らない人のためにどんな漫画なのかをざっくり紹介すると、バスケットボールを題材にした「ドカベン」です。
一応スポーツ漫画の枠は守っていますので、バスケットボールのルールには忠実で、宇宙空間で勝負したり、ボールが炎で包まれたり、眼から光線を出して相手を攻撃したりするようなことはないのですが、登場人物たちはそれぞれ必殺技や特殊能力を持っていて、物語が後になるほど、人外の力を身につけた選手達によるバスケットボール勝負が繰り広げられます。
ここらへんは好みの問題になってしまうのですが、バスケットボールそのものに特に興味がない自分にとっては同じバスケットボール漫画でも「スラムダンク」より、こっちのほうが好きですね。
主人公の黒子は、「普段から地味で目立たない存在で、あまりにも影が薄すぎるので、それを利用して試合中、自分の存在を相手の意識の上から消すことができる」というステルス能力を持ちます。
しかし、彼自身の身体能力自体は総じて低いので、無敵というわけにはいかず、しかも一定時間が過ぎるとだんだんその存在に周りが慣れてきて、気づかれるようになってしまうので、フルタイムでの活躍は期待できません。意外と使いどころが難しいキャラクターなのです。
そうは言っても、主人公チームは、彼抜きで全国の強豪校に勝てるほど強くないので、彼の能力を最大限に活かせるよう、戦略をねって戦います。主に序盤はこのパターンなのですが、これがおもしろいんですね。
ただ、ここまで特殊な能力を持っている選手は黒子以外にはあまりいなくて、他の選手たちは基本的にシュートやドリブルなどの基本技能をパワーアップさせたり、相手の技をコピーするといった、おとなしめの能力がほとんどなので、そこが物足りなくもあり、逆にそのおかげでちゃんとスポーツ漫画として成立しているとも言えるので痛し痒しではあります。
なんだかんだ言っても最後まで緊張感を保ったまま、綺麗に終わりそうな雰囲気なので、最終巻を楽しみにしています。
実はこの漫画、つい最近まで読んだことがなかったんです。
黒子のバスケ脅迫事件でその存在を知り、こんな事件まで起こってしまうぐらい影響力のある作品だからたぶん面白いんだろうなあ、ぐらいには思っていたのですが、たまたまkindleのコミック期間限定無料コーナーの中に1巻だけあったので(現在は終了)、試しに一巻を読んで、すっかりはまって、その後コミックレンタルで全部読んでしまいました。Amazon恐るべし。
ちなみにこのコミック期間限定無料、Amazonのサイトでラインナップを変えながら常時やっていて、たいてい一巻か二巻ぐらいだけ無料で読めるのですが、種類はそこそこあるので、いろいろな作品を一巻だけ流し読みしたりして、楽しめるのでいいですよ。
「黒子のバスケ」を知らない人のためにどんな漫画なのかをざっくり紹介すると、バスケットボールを題材にした「ドカベン」です。
一応スポーツ漫画の枠は守っていますので、バスケットボールのルールには忠実で、宇宙空間で勝負したり、ボールが炎で包まれたり、眼から光線を出して相手を攻撃したりするようなことはないのですが、登場人物たちはそれぞれ必殺技や特殊能力を持っていて、物語が後になるほど、人外の力を身につけた選手達によるバスケットボール勝負が繰り広げられます。
ここらへんは好みの問題になってしまうのですが、バスケットボールそのものに特に興味がない自分にとっては同じバスケットボール漫画でも「スラムダンク」より、こっちのほうが好きですね。
主人公の黒子は、「普段から地味で目立たない存在で、あまりにも影が薄すぎるので、それを利用して試合中、自分の存在を相手の意識の上から消すことができる」というステルス能力を持ちます。
しかし、彼自身の身体能力自体は総じて低いので、無敵というわけにはいかず、しかも一定時間が過ぎるとだんだんその存在に周りが慣れてきて、気づかれるようになってしまうので、フルタイムでの活躍は期待できません。意外と使いどころが難しいキャラクターなのです。
そうは言っても、主人公チームは、彼抜きで全国の強豪校に勝てるほど強くないので、彼の能力を最大限に活かせるよう、戦略をねって戦います。主に序盤はこのパターンなのですが、これがおもしろいんですね。
ただ、ここまで特殊な能力を持っている選手は黒子以外にはあまりいなくて、他の選手たちは基本的にシュートやドリブルなどの基本技能をパワーアップさせたり、相手の技をコピーするといった、おとなしめの能力がほとんどなので、そこが物足りなくもあり、逆にそのおかげでちゃんとスポーツ漫画として成立しているとも言えるので痛し痒しではあります。
なんだかんだ言っても最後まで緊張感を保ったまま、綺麗に終わりそうな雰囲気なので、最終巻を楽しみにしています。
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